皆さんこんにちは!キッズ食育トレーナーの玉田悦子です。
春は子どもの成長を感じる季節ですね!
私は料理を通して子どもが成長する姿を沢山見てきました。
今回は、子どもが料理をしながら「文章を読む力」を養う方法をご紹介します。
「文章を読む力」とはつまり、「読解力」のことです。
大人がレシピを読み、理解し、レシピ通りに料理をする際も読解力を使っています。
また、「読解力」は小学生になって国語を学ぶ際にとても重要な項目ですね。
今回は、文章がまだ読めない未就学児さんにもお試し頂ける、文章を読む力(読解力)を養う料理の仕方をご紹介します。
ポイントは、「見本を見せすぎない」ということ。
分かり易いよう、さっそく具体例をお見せしますね。
食パンを使ってラスクを作るレッスンの一コマです。
レシピに「食パンを縦・横それぞれ4等分に切る」とありました。
この場合は、「こうやって切ってね」と見本を見せるのではなく、
「レシピに~と書いてあります。ではまずどうやって切ればいい?」
と聞くことにより、子どもたち自身が考える機会ができます。
「4等分」が分からなけらば、「4つに同じ大きさに切ることだよ」と加えます。
すると4才さんは手でパンを縦に切る仕草で答えてくれました。
「では次はどうする?」と聞くと
今度は横に切る仕草をしました。
大正解です!はくしゅー!!
正しくできたら、沢山ほめてあげて下さいね!
こうして大人が見本を見せる前に言葉で伝えることで、小さなお子様も文章を読む力を養うことができます。
子どもの成長にあわせて、「対角線上に切る」「45℃ずつ等分する」など高度な問題をだしてもいいですね。
もちろん、見本を見て学ぶこともとても大事な学習ですが、
このように、見本を見せないスタイルは、幼児さんでも文字情報を頭で理解するよう促し、説明だけで作業できることが増えるという利点があります。
料理を通して「読む力を養う」方法、お分かりいただけましたか?
親御さんにとっては、子どもの成長を感じる幸せな時間になるかもしれません。
子どもは頭を使いながら料理をすることで、できた!という瞬間が増えます。
その瞬間を一緒に共有することで、より大きな達成感を味わうことができ、
また料理したい!という気持ちが芽生えます。
料理は楽しい!の気持ちから食への興味を増し、好き嫌い克服へつながることもあります。
お子様との料理の時間は得る物が沢山あります。
是非、お子様と楽しくコミュニケーションをとりながら有意義な時間にして下さいね!
玉田悦子
食品メーカーにてマーケティングに携わった後、料理家として独立。子どもに様々な食材にふれ合って欲しいという思いから食育活動に従事し、子どもための食育スクール青空キッチンを開講。偏食に悩む母親たちの笑顔を多く見ている。
その他、企業へレシピ提供、コラム執筆、セミナー等を実施している。
*子どものための食育料理教室「青空キッチン 市川」開講
*プライベート料理教室、好き嫌い克服コース開講
*ブログ:すきま時間にできる食育&作りおき
*インスタ:tamada_etsuko