履歴書に書けるTOEICの点数は、一般的に600点からと言われています。
ただ、もし英語力をアピールしたい場合にはTOEIC700点以上がおすすめです。
今回は連載第1回目ということで、学習の目標を立てるときなどに役立てて頂けるように、TOEICの点数について詳しくお伝えしていきますね。
まずは私の自己紹介から始めていきます。
自己紹介
【開催していた英語塾にて(英単語の暗記練習中)】
あらためまして、加藤 じゅんこです。
今回からこちらで「ママのための英語・TOEIC講座」の連載をスタートします。
私はふたり目の娘の出産休暇中、35歳から独学で英語の勉強を再開しました。
勉強の成果はなかなか現れず、覚えたはずの英単語もいざ使おうとすると口から出てきません。
それに英語の勉強などより、目の前には子供の世話など、やらねばいけないことが山程あります。
いつどう使えるか分からない英語を続ける時間や気持ちの余裕などありませんでした。
それでも「今回は英語をあきらめずに続けよう」と決意し、コツコツと勉強を続けた結果、次第に英単語が使いこなせるようになっていきました。
それからしばらくして、なんとか英語が話せるようになっていったのです。
はじめて「言いたいことが英語で言えている!」と感じたときの喜びは今でも忘れられません。
やがて仕事でも英語を使うチャンスが訪れ、実務での英語力も鍛えられていきました。
そこで「英語力を形にしておこう」と思った私は、英語の試験に挑戦しました。
目標としたのはTOEIC950点を超える事と、実用英語検定の最難関とされる英検1級に受かることです。
TOEIC試験は、最初は問題数の多さに圧倒されたものの、既に身についていた力のおかげで4ヵ月で960点を取得しました。
その3ヵ月後に受けた英検では1級を取ることができました。
ちょうどそのころ働き方に悩んでいた私は、英語力を形にできたことをきっかけに、覚悟を決めて独立という道を選びました。
独立後、最初は企業でTOEICを教え、その後は「託児付TOEIC講座」や「大人のための英語塾」を開催しました。
【大人のための英語塾】
また、海外の会社と直接契約をして仕事をしてきました。
【チェコ出張中ドナウ川のほとりで一杯】
本連載では、こんなふうにやり直し英語で働き方をガラリと変えることができた私の経験を元に、英語の勉強方法やモチベーションの保ち方、英語力の活かし方を伝えていきたいと思います。
子育て中に英語やTOEICの勉強を頑張るお母さんたちに役立てて頂けたら、嬉しいです。
第一回目の今回は「履歴書に書けるTOEICの点数」について、お届けします。
履歴書に書けるTOEICの点数
現在、英語力をアピールするために最も有効な英語試験はTOEICだと言われています。
実際、TOEIC運営団体によるアンケート結果によると、回答企業の7割が「採用時にTOEICスコアを参考にする」と答えています。
「参考にしてはいないが、将来はそうしたい」という企業も合わせると、TOEICの点数が採用に影響する企業は8割を超えます。
【採用時にTOEICスコアを参考にするか:アンケート結果】
このアンケート結果からも分かるとおり、日本ではTOEICテストの結果は就職活動に大きな影響力を持っています。
もし「今後のキャリアのために英語の資格を取っておきたい」と思ったら、TOEICテストが最も有効だといえます。
とはいっても、TOEICの点数は何点でも効果がある、というものではありません。
募集要項で特に指定がない場合には、一般的に履歴書に書けるTOEICスコアは600点以上と言われています。
その理由は、TOEICテスト受験者の平均スコアがおよそ550点~600点であるためです。
2019年5月現在、最近のTOEICスコアの平均点は次のとおりです。
回によって多少のばらつきはあるものの、大体580点前後が平均点となっているのが分かりますね。
【TOEICスコアの平均点】
実施回 | 平均スコア |
---|---|
第238回(2019年3月) | 579.2 |
第237回(2019年1月) | 578.4 |
第236回(2018年12月) | 582.8 |
第235回(2018年11月) | 586.5 |
第234回(2018年10月) | 599.5 |
第233回(2018年9月) | 571.5 |
上記の表は下記サイトのデータを元に作成
国際ビジネスコミュニケーション協会サイト「公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」
履歴書にTOEICのスコアを書くのは英語力があることを証明するためなので、平均点より低い点数を書いても、あまり意味がありません。
そこで平均点をやや上回る600点以上を書くのが一般的になっています。
ただ、600点というのは、あくまでも履歴書に書ける最低ラインです。
実際に就職活動で英語力をアピールしたい場合は、もう少し高い点数が必要になってきます。
特に新卒ではなく転職や再就職の場合には、採用側は「より高い英語力」を期待しています。
具体的には、履歴書で英語力をアピールしたい場合にはTOEIC700点以上、日常的に英語を使う仕事に就きたいのであれば、TOEIC800点以上を取るのがおすすめです。
さらに、ここに実務経験があると強いですね。
実務経験というと「そんなにすごい経験はない!」と謙遜してしまう人もいますが、たとえ小さな経験でも、活かしていくことができます。
たとえば、こんなことも職務経歴書に書けます。
【英語を使った実務経験記入例】
■アジア圏の担当者と英語でメールのやりとりを行う。
■辞書や翻訳サイトを利用し、英語でメールのやりとりが可能。
何をアピールすると良いかは募集要項によって異なってくるので、実際に記入する際には要項をしっかり確認することをおすすめします。
募集要項から「英語を話す力」が求められていると判断できる場合には、スピーキング力をアピールできる経験をいれておくと良いでしょう。
求人によっては、プライベートな英語経験も活かすことができます。
たとえば「英語好きな人歓迎」と書かれていたら、英語を勉強中であることも良いアピールになりそうですよね。
ただ「TOEIC700点がある」と資格だけ書くより、実務経験やプライベートな経験と組み合わせて書くことで、採用側にあなたの強みを伝えることができます。
履歴書での英語力の伝え方は、くまた英語の記事も参考にしてみてくださいね。
お読みいただき、ありがとうございました。
今回は履歴書に書けるTOEICの点数をお伝えしました。
【今回のまとめ】
■特に指定がない場合、履歴書に書けるTOEICの点数は600点以上です。英語力をアピールしたい場合には、TOEIC700点以上がおすすめです。
■TOEICの点数以外でも、実務経験やプライベートな経験で英語力をアピールすることができます。 募集要項を見て、書いたほうが良い項目を選んでいきましょう。
本記事に対するご意見・ご質問、また記事内容に関するリクエストなどあれば、こちらからお気軽にお送りください。
それではまた次回、お会いしましょう!
—————————————————————————-
【くまた英語】にて、子育て中の英語・TOEICについて発信中。