ママハピ

全社員を平等で垣根なく一個人として尊重し評価する(プレシャスパートナーズ)

ウーマンエンパワー賛同企業」事務局では、賛同企業様の施策の参考になればという想いで、様々な企業事例や取り組みの取材をしています。

 

 

今回は、株式会社プレシャスパートナーズ(新宿区/求人広告、人材紹介、採用ブランディング)の取り組みを伺いました。平均年齢29歳、約90名の同社は、2年連続 「働きがいのある会社」ランキング ベストカンパニーに選出(2018年女性ランキング2位)、「新宿区 ワーク・ライフ・バランス推進企業(子育て支援/働きやすい職場づくり部門)」認定、Woman’s Value Award 優秀賞受賞、ホワイト企業大賞 特別賞 受賞など、積極的に取り組みを発信しています。

 

 

Q. 事業内容について教えてください。

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2008年に創業し、求人広告の代理店として事業をスタートいたしました。現在は1万社を超える企業の採用の支援に携わらせていただいています。弊社は設立4年目頃から新卒採用を行い、女性社員もその頃から増えだしました。現在は社員のうち女性は約半数、管理職も38%となっています。

 

 

Q. 会社として女性活躍という観点で取り組んでいることはなんでしょうか?

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「男女平等な評価」と「長く働き続けられるような制度の設備」を行っています。男女平等な評価と、出産、育児、介護等の様々なライフイベントを経験しても長く働き続けられるような制度を設備することで女性がキャリアをあきらめることなく長く活躍し続けることができるのではないかと思っております。

 

弊社は平均年齢が若い会社ですので実績は少ないですが、育児休暇・産前産後休暇をこれまでに3名が取得、うち1名は現在も育児休暇を利用して子育てをしています。

 

また復職前には必ず面談を行い、現在の状況や今後のキャリアプランを話し、復帰後に戻りやすい環境づくりを意識しています。1名は9:30~17:00の時短正社員として復帰しており、もう1名は現在育休中ですがキャリアの幅を広げるために「資格をとりたい」という話をしていますね。過去には在宅ワークも導入していました。

 

また弊社ではデザイナー・制作・内勤の業務で主婦の方も積極採用しており、ご入社いただいた方は大変活躍されています。急なお休みや早退があっても、担当部長を中心に声をかけあい、「休みづらい」という雰囲気にならないよう、全員でサポートできるように心がけを行っています。

 

逆に難しいのは復帰後ですね。ベンチャー企業はスピード感をもって動いているため、会社の方向性が変化していることがありがちです。復帰後に本人のキャリアビジョンと会社の経営方針の意向がすり合うか、今後増えていく結婚・出産に対して柔軟に対応していくことが課題だと思っています。

 

 

Q. 社員に向けた様々な取り組みがあると伺いましたが具体的には?

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ファミリーデーを実施しています。社員のご家族をご招待し、ご家族の皆様に背中を押していただける会社でありたいと、2017年から実施をしています。

遠方のご家族の皆様の交通費は支給させていただき、九州や北海道などからもご家族の方がいらっしゃいます。

 

また2016年からは業務改善チームを発足し、月1~2回のミーティングをしています。

業務改善チームでは新卒から管理職・経営陣まで10名くらいで毎年メンバーを立候補制で変えながら実施しており、名古屋・大阪・福岡の支社もオンラインで参加しています。

意見や批判など、そのような声を改善につなげるために始まったのですが、発足当初はこの会議の中で、「残業が多いのではないか」という議論があり、残業の見える化を行いました。

当時は20:30までに帰宅をするルールだったのですが、その時間を繰り上げ20:00のルールへ変更いたしました。「○時に帰る」と記載された、名刺サイズほどの”帰宅時間を宣言できるカード”をつくったところ、そのツールの活用を通じて社員が帰る時間も一層早まり、1人当たりの業務生産性も高まりました。

 

 

 

Q. 自分たちで手を挙げて考える取り組みというのがいいですね。

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2018年度は上記チームの中でエンゲージメントに関する分科会ができまして、そこから企画された忘年会や、プレシャスWednesdayという社内カフェスペースで月に1度開催される飲み会も企画されていきました。プレシャスWednesdayでは部署や役職を超えた本社勤務のメンバー数十人に加え、各支社もオンラインで参加します。

また主婦の方は夜の飲み会の参加が難しい場合もあるため、お昼にはフレンドシップランチというイベントを同じくカフェスペースで開催しています。他部署との交流を深めるために各自のプロフィールシートを作成し、共通の話題をもとに交流をはかっております。

 

また社員から人気の施策第1位は、BBQでした。毎年行っていますが、ほとんどの社員が参加し、またご家族も一緒に参加していただけるため大いに盛り上がるイベントとなっております。

 

 

Q. 自主性とコミュニケーションを重視しているということなんでしょうか。

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はい。コミュニケーションの多さが働きやすさに直結すると考えています。働く時間が短くなり、そしてLINEなどですぐ連絡がとれる今の時代だからこそ、直接とれるコミュニケーションを大切にしたいと思っています。

 

 

Q. 取り組み中の企業にメッセージをお願いします。

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全ての従業員が活躍できるためのポイントは、「男性だから、女性だから」という意識がない、平等で垣根のない文化を醸成することだと思います。1人の個人として社員を尊重し、評価することを全社的に取り組むことが大事なのではないでしょうか。

 

 

ウーマンエンパワー賛同企業事務局

2019年3月