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Happy親子薬膳~季節と五臓の考え方 夏バテを防ごう~

毎日暑いですね!!今年は6月末から季節外れの猛暑が続いたり、豪雨があったりと体調を崩す方が多くいました。コロナ禍で迎えた夏ですが、今回はそんな気候の変化に負けない、夏バテ、夏の薬膳のちょっとしたアドバイスをお伝えします。

【夏バテとは】
夏に多くの人を悩ますのが夏バテ。食べられない、だるい、眠い、頭もカラダも重いなどの症状が出ます。涼しかったり暑かったりが短期間に繰り返されるため、身体が暑さに慣れず、高気圧時の暑さが異常に暑く感じ、身体は対応しきれなくなります。日本の夏は湿度が高いので、せっかくかいた汗が皮膚上からなかなか蒸発せず、どうしても体内に熱がこもりやすくなります。そのため、自律神経にも負担がかかり、体が不調を起こしやすくなるのです。自律神経が不調になると胃腸の働きも急激に弱まり、体温調節のための余計なエネルギーを使わなくてはならなくなってくるのでいつも以上に疲労が大きく、これが「夏バテ」と呼ばれるものです。

【夏バテ予防の食材】
きゅうり・はと麦・トウモロコシ・山芋・冬瓜・スイカ・ゴーヤ・トマト・豆腐
・緑豆・ミント

体の水分を補うウリ科の食べ物は夏にぴったりの食材です。アイスばかりだとお腹を冷やしますので、スイカなど夏のフルーツがおすすめです。

【夏にラッキョウ】
さて、もう一つ、とっておきの食材をご紹介します。カレーを食べると付け合わせとしてついてくる「ラッキョウ」。実は畑の薬を呼ばれるほど、薬効の高い食材です。湿度の高い日本の夏は水分代謝がうまくいかず足がむくんだり、冷房が原因で胃腸が冷えがち。ラッキョウには消化を促し、お腹の調子を整える働きがあるのです。お腹を温めて血行を良くする作用があることから、狭心症の予防、心臓や肺にとてもいい影響を及ぼすとされています。

【ラッキョウとミニトマトの酢漬け】
夏休みは家族のご飯づくり、大変ですよね!
うちも食べ盛りの高校生と中学生がいますので、1日中ごはんづくりに追われています。ほぼカレーが多いのですが(笑) バランスをとるために、漬物を添えています。それがラッキョウとミニトマト。
市販のラッキョウ漬けに、ヘタをとったミニトマトを一緒に漬けておくだけ!!
酢はらっきょうと同じく血流を良くして食欲を増進させる働きがあります。
おとなの場合は酢を黒酢にすれば、血流はさらによくなりますので、血圧の高い方におすすめです。ただ、ラッキョウは温める作用がありますので、暑がりの人は少な目に食べましょう。
知っていて食べるのと、知らないのでは大きな違い、それが薬膳の知恵です。
まだまだ暑い日に体が負けないように、元気に夏を過ごしていきましょう!!

加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー、JAMHA ハーバルセラピスト、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター

★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。

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