ママハピ

Happy親子薬膳~季節と五臓の考え方 梅雨は脾をいたわる~

我が家のアジサイのつぼみが膨らみ始めました。今年は雨が比較的多いような気がします。すがすがしい五月晴れから早くも梅雨が到来でしょうか。さて、ジメジメした梅雨の時期には、体調を崩したり気分も沈んでしまいがちです。

【六淫の邪気とは】
中医学では「六淫(りくいん)の邪気(じゃき)」という考え方があります。六淫とは気候の変化から病気を招いてしまうことです。梅雨は湿気の多い時期ですので、湿の性質を持つ「湿邪(しつじゃ)」が入り込みやすい時期といわれています。湿邪が入り込むと身体に余分な水分が溜まり、むくみやだるさ、重さを感じやすくなります。また、湿邪の影響で消化器系(脾胃)の働きが低下し、食欲不振や下痢、倦怠感や疲労感などの症状を引き起こします。体内の「湿」を出して、水はけの良い身体になることです。どのような食材を取り入れたほうがいいでしょうか

【酸味、香りのいい食材】…汗のかきすぎを防ぐ
梅干し、レモン、酢、しそ、ハッカ

【苦みのある食材をとる】…余分な熱をとる
にがうり、ピーマン、緑茶

【水はけのよい食材】…トマト、なす、きゅうり、冬瓜、すいか
ハトムギ、とうもろこしのヒゲ

【胃腸をいたわる】…甘味のある食材は脾胃を元気にする
豆類、かぼちゃ、にんじん、きのこ類、ナツメ

【おおすすめ薬膳メニュー】
「ハトムギ入りかぼちゃ粥」
材料・・ハトムギ30g、白米1/4合、水2カップ、かぼちゃ150g、塩少々

1ハトムギと米は洗って1時間ほど水で浸す
2かぼちゃは食べやすい大きさに切る
31を鍋に入れ沸騰したら火を弱火にして20分ほど炊く
4かぼちゃを入れて10分ほど焚き、塩で味を整える

かぼちゃは、最初から煮込んでもOKです。離乳食にもなりますね。
ハトムギはスーパーではなかなか買えないかもしれません。自然食品屋さんでは最近見かけるようになりました。もしハトムギがなくても、かぼちゃ粥だけでも大丈夫ですし、ハトムギの代わりに小豆でもいいと思います。
優しい甘さが胃腸に心地いいので、ちょっと疲れたときにもおすすめです。
私も胃腸を壊した時によく食べます。

梅雨は、日本ならではの潤いの季節。せっかくの恵みの雨を、豊かな四季のひとつとして快適に過ごしましょう。

加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー、JAMHA ハーバルセラピスト、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター

★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。

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