ママハピ

Happy親子薬膳~季節と五臓の考え方 春は肝をいたわる~

少しずつ春の足音が近づいてきました。ご近所ではミモザの黄色いお花が元気に咲いています。ポンポンとしたお花がとても可愛いですよね


とはいっても寒い日が続いています。3首(足首・手首・首)をしっかりあたためて春風邪をひかないように気をつけましょう。そして、周りでくしゃみをしている方が増えていませんか? 今年も花粉症の方には厳しい季節の到来です。お鼻のムズムズありませんか?

春は芽吹きの季節。動植物も活動的になり、わたしたちも冬にため込んでいた老廃物を外に出そうと気が高ぶる季節です。中医学では五臓の「肝」に気をつけます。中医学上の肝は臓器だけでなく、自律神経も含んで考えるため、肝機能の乱れは ウツ、ノイローゼ、イライラにつながります。冬にたまった老廃物を排泄させて、めぐりの良い食材や利尿作用のあるもの、そしてゆったりとした服装などリラックスして過ごしましょう。

【花粉症やアレルギーが気になる人】
〇冷えタイプ(くしゃみ、寒気、水っぽい鼻水)・・・
しょうが、ネギ、シソなど体をあたためて体表の邪気を追い払う食材がおすすめです。
〇熱タイプ(鼻や目、耳がかゆくて痛い、粘膜に粘りがあり熱感がある、目やに、鼻がつまる)・・・ミント、菊花、ごぼう、大根

【目を養う】
また、目の機能は肝により養われます。春は目の不調も現れやすいので、肝血を養う ニンジン、ピーマン、ブルーベリー、ホタルイカ、クコ、菊花などがおすすめです。

【自律神経のトラブル】
春先は生活の変化が多い方も増えて、それでなくてもイライラしたり、ゆううつになりがちです。春菊、菜の花、セロリ、クコ、オレンジ、グレープフルーツ、ミント、ターメリック、アサリなど 香りのよい食材やハーブ、苦みのある春野菜はデトックスに良い食材です。

【春のおすすめ薬膳デザート】
では、簡単薬膳デザートのご紹介です。
「金柑とクコの甘煮」・・・
①金柑はヘタをとって軽く切り込みを入れる
②鍋にひたひたの水を入れて金柑を入れて5分ほど煮たらお湯を捨てる(あくをとるため2回くりかえすと良い)
③同じ鍋に三温糖と水を入れて落し蓋をして弱火で20分煮て、最後にレモン汁少々を入れる

金柑は咳やのどの痛みを緩和し、粘膜を強くする果物です。ビタミンCも豊富なので、風邪の予防や花粉症の喉のイガイガにもおすすめです。種も皮も食べられるので丸ごと栄養が取れますね。金柑そのものを食べるのが苦手な子が多いかもしれませんので砂糖で甘く煮込むと食べやすいかと思います。クコもあれば添えて召し上がってください

春を元気に過ごすために、少しだけ早起きをして散歩するのもおすすめです。冷たいものや油っぽいものをさけて消化の良いものを摂取することを心がけましょう。

加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー,JAMHA ハーバルセラピスト、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター

★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。

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