ママハピ

Happy親子薬膳~季節と五臓の考え方 冬は腎をいたわる~

1月20日は「大寒」。1年で一番寒さが厳しくなるころです。どうしても縮こまってしまいがちですが、温活しながら春にむけてパワーを温存しましょう。
ちなみに大寒に縁起の良い食べ物があることを知っていますか? 大寒に産まれた卵のことを「寒卵」というそうで、運気があがるとか、病気になりにくいと言われています。卵は昔から栄養価の高い食べ物。厳しい冬の時期に餌を食べたニワトリが生んだ卵は特に栄養価が高いとのことで、面白い風習ですね!

さて、冬は動物も冬眠する季節。人間も春に備えてエネルギーを備えて気持ちや考えを外に出さず、心静かに暮らしましょう。

そして、体を温める食材を取り入れましょう。中医学上では、冬は「腎」の働きを助ける食材を食べるとよいとされています。腎は腎臓だけではなく、生殖系、泌尿器系など生命維持にかかせない広い意味を指します。
ではどのような食材を食べればいいでしょうか?

【辛味のあるもの】体を温める
ねぎ、しょうが、にんにく、シナモン、とうがらし

【鹹味食材をとる】※鹹味とは、塩辛い味を指します
海藻類、魚介類

【黒い食材をとる】 腎の働きを助ける
黒ゴマ、黒米、黒豆、海藻類、しいたけ、黒糖

【エネルギーになるような肉や穀物などをとる】
羊肉、鶏肉、えび、きのこ類、ヤマイモ、もちごめ、高麗人参、なつめ

【冬の簡単薬膳】
『簡単サムゲタン』

・材料・・・鶏手羽元、きのこ類、なつめ数個、長ネギ、にんにく、ショウガ、餅米少々(あれば高麗人参)
・作り方・・・①もち米はあらっておく。長ネギは1センチくらいに切る
②鍋に、餅米以外のしょうがなどの薬味、鶏手羽を入れて強火にかける。
③少し手羽元が柔らかくなったら弱火にしてそのほかの材料を入れてさらに30分ほど煮込む
④もち米を入れて更に20分ほど粥状になるまで煮込む。塩で味を整える。長ネギのみどりの部分を小切にしていただく。

韓国では夏の養生食として有名なサムゲタン。作るのが難しいと思われるサムゲタンですが、手羽元を使ったり、また最近ではスーパーで「サムゲタン」用のスープが売っていてとても簡単に作れるようになりました。優しい味なので、ご家族も喜ぶと思います。
またまたオミクロン株が猛威をふるっています。温かいスープで、まずは免疫力をあげる食生活を心がけたいものです。

加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー,JAMHAハーバルセラピスト、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター

★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。

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