秋の気配が感じられるようになりました。
みなさんは、お肌が乾燥したり、のどや肺のトラブルは起きていませんか?
日本では昔から寒気がするときにねぎ味噌湯を飲んだり、
のどの痛みにりんごのすりおろしや、ハチミツなどを民間療法として口にしてきました。
すべてのたべものには何らかの作用があって、からだに影響を及ぼすということは経験としてわかっていたのです。
ここでは、薬膳ではその季節に特に影響を及ぼす臓器を取り上げて、
薬膳との関係を見て行こうとおもいます。
まず、薬膳のベースとなる中医学上の考え方は、
解剖での臓器と必ずしも一致しません。
例えば「肝」=肝臓とはならず、肝機能を含めたもっと広い範囲をさします。
体のさまざまな機能を系統的にとらえるところが、西洋医学と違うところです。
薬膳でいう「五臓」とは 「肝・心・脾・肺・腎」です。
「陰陽五行論」によると自然界のすべてのものが5つの素材で成り立っており、
五臓もそれぞれの季節に対応すると考えられています。
肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
春 | 夏 | ※土用 | 秋 | 冬 |
※季節の変わり目を指すことが多く、日本では長夏や梅雨を指す。
季節によって同じ五行の臓器にトラブルが出やすくなるので、
その季節にふさわしい薬膳が必要になります。
中国由来の薬膳をそのまま取り入れても日本人のからだにマッチするとは限りません。
中医学の考え方をベースにしながらも、日本の風土や体質にあわせ、
スーパーなどどこにでもある食材を使って、和の薬膳を日常から取り入れていきましょう。
次回は、今の季節「秋」に対応する「肺」のケアと薬膳をご紹介したいと思います。
親子で実践できるレシピなので、どうぞ楽しみにしてくださいね。
加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー,JAMHA ハーバルセラピスト、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター
★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。