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こころと体を養う Happy親子薬膳~アレルギーのはなし③ アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が皮膚に繰り返し何度も現れる慢性の病気です。アレルギー体質の人に多くみられ、約8割は5歳までに症状が表れます。アレルギーは、アトピー性皮膚炎からはじまり、食物アレルギー、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎といったように次から次へと連鎖して発症することが多く、「アレルギーマーチ」と呼ばれます。

アトピー性皮膚炎の症状
アトピーは、かゆみのある湿疹が現れ、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。アトピー素因(家族にアレルギー疾患がある、Ige抗体を生み出しやすい体質)があると皮膚のバリア機能が壊れて刺激を受けやすくなり、外界からの刺激に対して抵抗力が弱まり、かゆみが強まります。初期症状を見逃さず、早めに皮膚科で受診しましょう。

アトピー性皮膚炎の治療法

〇ステロイド剤などで皮膚の炎症を抑えて、皮膚を清潔に保湿する

〇補完的に漢方治療、食事療法、アロマテラピーなど植物療法を行う

薬膳によるアトピー性皮膚炎の対策
小さいお子さんのアトピーは、季節的、環境的な問題、先天的な胃腸の不調がある場合はからだの余分は湿気を取り除き、かゆみを止める薬膳を採り入れましょう

【食材】
緑豆、あずき、葛、緑茶、ハトムギ、セロリ、ニガウリ、冬瓜、ミント、シソ、柿、スイカなど

診療では「証」という漢方ならではの体質を見る診断方法があり、ひとりひとりに合わせた漢方薬を処方します。精神的ストレス、自律神経の異常などのいくつもの要因があるので、漢方医に相談することをおすすめいたします

アロマテラピーによるアトピー性皮膚炎の対策
アトピー性皮膚炎の皮膚トラブルを第一に心がけたいのは、保湿によるスキンケアです。エアコンなどでからだは常に乾燥しがちです。入浴後や洗顔後は、顔と体になるべく早めにコーティングするような乳液や軟膏を塗りましょう。暑い時期は、ジェル素材がおすすめです。子どもはまだ胃腸の働きが未熟で、栄養を十分にとることができないため、体を巡るエネルギーや水分、栄養が肌にいきわたりません。健康な肌を保つためには潤いを守るとともに、雑菌の増加を抑えること、アレルゲンとなるものをよせつけないことも重要です。

ダニよけファブリックスプレー

ダニの忌避作用があるアロマを使ってファブリックスプレーを作りましょう

【材料】無水エタノール 5㎖、水(水道水でも可)45㎖、精油 あわせて20滴ほど
アロマオイル(ペパーミント、ゼラニウム、ユーカリ、レモングラスなど)

【作り方】スプレー容器にエタノールを入れて精油を混ぜます。水を入れてよく振ってできあがり。

アトピー性皮膚炎はアレルギーマーチの端緒であり、乳児期からスキンケアをしっかり行うかが克服の決め手となります。また睡眠不足、ストレスを避け、刺激物や甘いものを控え、肌に有効な栄養素を意識的に採り入れましょう

加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー、JAMHA ハーバルセラピスト、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター

★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。

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