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こころと体を養う Happy親子薬膳 ~こどもの薬膳の考え方③~

こんにちは
2回にわたりこどもの薬膳の基本的な考えを見てきました。薬膳の献立を立てる際の食生活のポイントをまとめてみました。

①食用…季節や場所、人によって食材を選択して量を考えます。小食のお子さんには1回に食べる量を2~3回に分けるなど、回数を増やしましょう。夏場は体を冷やすもの、冬場は温かいスープを食べさせるなどの工夫が必要です

②食養…食材の持つ効能を意識して子どもにあう食材を選びます。例えば 脳を発達させる食材としては青魚、消化を促進するためには穀類や野菜などを選ぶのがよいでしょう

③食療…病気になってしまったら、治療できる食材や消化の良い調理法を選ぶことです。風邪をひいたときは温かいおかゆ、スープなど。食べ過ぎて消化不良の時にはすりおろした大根などがおすすめです

④食忌…体質や病気によっては食べるのを避けたほうがいいものがあります。発疹がある場合は魚・えび・鶏肉は悪化させやすいので避けたほうがいいですし、下痢の時はからいものや油っぽいものは控えましょう

⑤食材の組み合わせ…メニューを作るときは2品以上の食材を使いましょう。食材の相性や子どもに適切なのかを見極めることが大切です。
・たとえば、胃腸の調子を整える必要があれば、さつまいもとじゃがいもを一緒に使うと効果が高まります
・中心となる食材を決めて、力のあるその食材を助ける食材を選びます。例えば鶏肉+きキャベツは 補う力が高い鶏肉に消化を助けるキャベツを組み合わせることでさらに効能が増します
・逆に、その食材の力を軽減するものもあります。刺身+青じそは 生もので腐敗しやすい刺身に解毒と温める作用のある青じそを一緒にとることで緩和されます。

子どもに限らず、薬膳とは健康維持や病気の予防、治療・回復に役立つ献立作りを指します。中医学では植物、動物もバランスよく食べることを推奨しており、この食材だけを食べる・食べないという偏りはありません。
薬膳には必ず目的があり、その目的をはたすために食材の効能を考えて作る食事です。
今のお子さんに合う食材を選び、愛情こめて料理したいですね。

参考文献:「こども薬膳」 辰巳洋

加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー、JAMHA メディカルハーブコーディネーター、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター

★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。

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