ママハピ

こころと体を養う Happy親子薬膳 ~こどもの薬膳の考え方①~

今回は、こどもの薬膳のついての基本的な考え方を3回に渡り送ります。
薬膳の考え方とご自分のお子さんの体質などを見てその時々にあう献立つくりのヒントになれば幸いです。

 

 

【中医学の観点からみるこどもの身体】
①純陽(じゅんよう)…朝の太陽のように上昇する傾向のこと。身長、脳、臓腑が発達し、成長が早く 元気に満ちている状態です。

②臓腑(肝・心・脾・肺・腎・胆・小腸・胃・大腸・膀胱)の働きが不十分で弱いです
生まれたばかりの赤ちゃんは骨や筋肉が柔らかくてデリケートです。

・特に腎の働き(泌尿器系)の働きは不十分なので、夜尿、おしっこの回数が多くなります。
・また、脳や神経系の働きも弱いので、感情に影響しやすい傾向にあります。なので興奮しやすく、すぐに笑ったり、泣いたり、怒ったりします。高熱が出やすいのも、肝が働きすぎた表れだとされています。
・消化機能の働きもまだ弱くて不十分なため、嘔吐したり腹痛、下痢になりやすくなります。

 

 

【こどもがかかりやすい病気とは】
こどもといっても年齢に幅があるのでとらえにくいのですが、一般的に誕生~28日までを新生児期、28日~1歳までは乳児期、1歳~6歳までを幼児期、6歳~12歳を学童期といわれています。

新生児期から半年ほどはお母さんから貰った免疫力が効いているので病気になりにくいとされていますが、年月を重ねるとだんだんと免疫力が低下し、病気になりやくなります。そして、伝染もしやすく、カゼから急に悪化してインフルエンザになるという風に変化がとても速い傾向にありますが、逆に生命力が旺盛なので病気の快復も早いです。

〇具体的な症状例
・肺の病気…カゼ、発熱、発疹、咳、ぜんそく、痰
・胃腸の病気…食欲不振、嘔吐、下痢
・腎の病気…頻尿、夜尿、発達遅延(歯、骨、脳)
・肝の病気…ひきつけ、失神
・その他…アレルギー

お母さんから貰った免疫力がなくなり、丈夫な体をつくる素となるのは「食」です。
次回に、おすすめる食材や取り入れ方をお伝えしようと思います。

 

加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー

JAMHA メディカルハーブコーディネーター、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター

★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。
https://ameblo.jp/wakatomonanako/