今年もどうぞよろしくお願いします。
お正月が明けてやっと一息。お母さんは台所や掃除に大わらわ・・・・だったかと思います。さて、「女正月」という言葉があるのを知っていますか?女性は親戚など接待で忙しく、正月気分を味わえないと昔は考えられていたようで、正月は一般的に1月1日ですが、女性をねぎらうために1月15日を「女正月」または「小正月(こしょうがつ)」と呼んでいるそうです。地域によって呼び名や日が違うかもしれませんが、せっかく名前をもらったのでゆっくり家事や育児を休んでみてはいかがでしょうか?
ところで皆さんはお正月は何を食べましたか?もちろんお節、お雑煮かと思いますが、我が家では必ず八角の香り漂う豚の角煮を作ります。多めに作っておき、冷凍保存しておくと何かと重宝します。その角煮に使う「八角」が今回のテーマです。八角をわざわざ常備している方も少ないと思いますが、必ずスーパーにあるスパイスの1つです。中国を代表するスパイスでスターアニスとも呼ばれ、八角形のかわいい形をしています。お子さんはちょっと苦手な味かもしれませんが、本格的な中華料理に変身させるのでおススメです。薬効も高く、漢方薬の材料や薬膳食材として用いられます。体をあたため、胃腸を整え、母乳の出をよくします。
この八角が、インフルエンザ治療薬「タミフル」の原料であることを知っていますか?一時、八角を食べれば インフルエンザの予防になる、インフルエンザが治るとささやかれ、品薄になったことがあるそうですが、八角そのものがインフルエンザに効くわけではありません。ですが、とても体を温めるスパイスなので、これからの本格的な寒さの季節にぜひ活用してみてはいかがでしょうか? 今回はシンガポールでよく食べられている「バクテー」という料理レシピを紹介します。
「バクテー」
材料【スペアリブ600g、にんにく5かけ、生姜1かけ、シナモンパウダー小1、八角3個、クローブ7粒、黒こしょう10粒】
1.にんにくは皮を剥き、生姜は薄切り、ネギは一口大に切る
2.圧力なべに1㍑の水を入れてスペアリブを20分煮込む。煮込んだら1度煮こぼす
3.煮こぼした後に水を入れて1と2を入れ、シナモン、フェンネル、八角、クローブ、黒こしょう、砂糖小1、しょうゆ大1、オイスターソース大1 を入れてさらに20分煮込む。
4.味を見て好みでパクチーなど添えてください
スパイスを全部そろえられない方は、「オールスパイス」「五香粉」などのパウダーを使ってもいいと思います。こしょうはお子さんが小さいときは少な目に。
とても体が温まり、ボリュームもあり、これからの寒い季節にぜひ作ってみてください
加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー、JAMHA メディカルハーブコーディネーター、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター
★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。