「『怒らない子育て』という言葉はありますが、もし、子どもが危ないことをしていたらどうしたいいのでしょう?」
小さなお子さんをお持ちの方から聞かれることがあります。
命の危険に関わること、緊急性があるときなどは、もちろん!まずは安全を確保することが第一ですから怒ることもあるでしょう。
その場合は後で子どもの気持ちをくんで「聞く」手当が大事です。
「びっくりしちゃったね」「ごめんね」「あぶなかったから大きな声で止めたんだよ」など・・
緊急性はないけれど、危ないことをしていて止めさせたい時は・・?
「ダメ!」
「いけません!」
「他のお友達がケガしたらどうするの!?」
子どもが持っているもの(棒とか何か)を親が取り上げることもあるでしょう。
子どもは自分がやりたいことができなくなって不満を持ち、かんしゃくを起こすかもしれません。
親が怒っていることはわかるけれど、なんで怒られたのがよくわからないのがこのケースです。
ここで、子どもに向いている目線を自分の気持ちの方へと向けてみると・・
子どもが危ないことをして困るのは私。ケガをしてしまうことを想像するととても怖い。
もし、他のお友達にケガでもさせてしまったら親の責任になるかもしれない。
自分の心の中では様々な思いが渦巻きます・・・
この「わたしの気持ち」を伝えてみることができることの一つです。
「〇〇ちゃんが高いところにいると、もし落っこちてしまったら、ケガをして、痛くってウエーンってなって(小さいお子さんならジェスチャーを交えたりして)ママはとっても怖いの」
「〇〇ちゃんが棒を振り回していると、棒がお友達にあたってしまったら、ママは『ごめんなさい!』って謝らなければいけないの。そんなことを考えるだけでイヤなの。」
親が真剣に自分の気持ちや、自分への影響を伝えてみると、たとえ小さな子どもであってもじーっと親の方を見ることが多いです。
ただ、魔法の呪文ではないので、すぐに子どもが危ないことをピタッと止めるということではありませんが
「ダメ!」「いけません!」の言葉をかけられるのと
「私が困っている」という親からの真剣なメッセージを受けるのとでは
その後、子どもが「相手の立場に立って考える」思いやりの心をはぐぐむことにおいて、大きな差があると言われています。
親が自分の気持ちも大切にして
心通う親子関係を築いていけますように・・・☆彡
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親業訓練協会シニアインストラクター 式 場 敬 子
□心理カウンセラー
□千葉県教育委員会「生涯学習審議会」「社会教育委員連絡協議会」「みんなで取り組む千葉教育会議」委員
□看護ふれあい学ふれあいコミュニケーションリーダー1級
□教師学インストラクター
□アンガーマネジメント キッズインストラクター
千葉県市川市在住。3人の子の母。
自分を「良い母」とは思えず、自信が持てなかった育児中に出会った「親業」が、自分の人生の指針となりました。
自らの実体験を基に、親も一人の人間として子どもとどう向き合って行くかを、たくさんの方々に講座や講演会を通してお伝えしています。
同時に、あらゆる人間関係においても活かせるコミュニケーションスキルを、様々な場でお伝えしています。
E-Mail: shikiba@oyagyo.jp
ホームページ: http://www.oyagyo.jp
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親業訓練協会HP:www.oyagyo.or.jp