こんにちは。くまた英語の加藤 じゅんこです。
「フォニックス」って聞いたこと、ありますか?
これは英語の発音とスペルのルールです。
日本でも最近注目が集まっているんですが、わりとお値段が高い子供向けの英語教室などで教えていたりしますね。
でもフォニックス、実は子供だけではなく、「英語の発音に自信がない」大人がいちから発音をやりなおす時にもうってつけなんです!
また、お金をかけず独学でも学べます。
今回はフォニックスについて紹介するので、「発音からもう一度英語をやり直したいな」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ日本人は英語の発音が苦手?
まず改めて、なぜ多くの日本人が英語の発音が苦手なのかから説明しますね。
日本の教育では、英語の発音にあまり重点が置かれきませんでした。
ですが英語には、日本語にはない音が多数存在します。
日本語では合計22個の音があるとされていますが、英語はこれを大幅に上回る36個!
日本語はわりと音が少ない言語なのですね。
母音の数 | 二重母音の数 | 子音 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
日本語 | 5 | 2 | 17 | 22 |
英語 | 12 | 13 | 24 | 36 |
フランス語 | 17 | 4 | 20(+2) | 39 |
中国語(北京語) | 9 | 6 | 26 | 35 |
アラビア語 | 6 | 2 | 28 | 34 |
*下記サイトを参考に作成
Eupedia: “What languages in Europe have the most or least phonemes ?“
私たちの脳には自分が知らない音は、勝手に知っている音に変えてしまうという自動変換機能が備わっており、「知らない英語の音」は「よく似た日本語の音」に置き換わってしまいます。
そのため英語にはあって日本語にはない音は、きちんと英語の音を学ばなければ、発音もできないし聞き取ることもむずかしいのです。
多くの日本人が「LとRの区別をつけられない」というのは、ある意味当然の事といえるのですね。
では「どのように英語の音を学んだら良いか」ですが、私のおすすめは「フォニックス」です。
英語の発音を学ぶには、もちろん他にも色々な方法があります。
実は自分の発音にかなり悩んでいた私は、発音に関する高額な教材を買ったり、マンツーマンの発音矯正教室に通ったこともあります。
それぞれ良いところはあるのですが、むずかしい口の形のトレーニングを強要されたりするので大変ですし、もちろんお金や時間の投資も必要です。
一方フォニックスは既にノウハウが確立されているので良質の教材が手軽に手に入り、独学での学習も可能なのです。
フォニックスってどんなもの?
とはいっても「フォニックス」とはそもそも何なのか。
フォニックスが出来た背景から、紹介していきますね。
日本語は文字をみてそのまま発音すればOKですが、英語はそういうわけにはいきません。
スペルと発音をひとつずつ覚えていかなくてはいけないので、ネイティブの子供たちも苦労していたそうです。
スペルが覚えられなければ子供たちの読解力・学力低下という結果にもつながり、国にとっても深刻な問題となりますよね。
そこでスペルと発音のルールが後付けで作られたのですが、これがフォニックス!
フォニックスは後付けルールなので100%は当てはまらないものの、7割強はルール通りいける、と言われています。
フォニックス導入後、フォニックスを学んだ子供とそうでない子供たちの間で、はっきりと読解力・学力の違いが確認されました。
そこでフォニックスを取り入れる学校がどんどん増えていき、現在では英語学習者にも広まっています。
フォニックスを学ぶ教材
では具体的にどのようにフォニックスを学ぶことができるのか。
おすすめのフォニックス教材をいくつか紹介しますね。
【新装版 書いて覚える楽しいフォニックス】
小学校英語の副教材としても使われており、子供と一緒に学ぶこともできる本です。
ただお子さんを巻き込むには忍耐も必要かもしれません^^;
【CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK】
大人向けに書かれた本はこちら。
ジュミック今井先生の本は比喩表現が分かりやすく、文字からも「どんな音なのか」を感じ取れます。
他にも色々な良本が出ていますが、小さな本屋さんでは「フォニックス」というカテゴリーの書籍はあまり置かれていないかもしれません。
アマゾンなどでレビューを参考にしながら探してみてくださいね。
【くまた英語動画】
最後に手前味噌ですが、くまた英語のYoutubeチャンネルでも最近フォニックスを紹介中です。
長年発音にコンプレックスをもってきた私だからこそ感じるポイントを掘り下げて解説しています^^
動画で一緒に口の形から練習していきましょう!
まとめ
今回はフォニックスを紹介しました。
■フォニックスはスペルと発音のための後付けルール
■英語には日本語にはない音があり、英語の音が分からなければ発音できないし聞き取れない。
■発音やリスニングに悩む大人が独学で英語の音を学ぶために、フォニックスは役立つ
発音練習は忙しい日々でも気軽にできるので「試してみたいな~」と感じたら、ぜひ今からスタートしてみてくださいね^^
英語の発音力があがれば、リスニングだけでなく、話す力など総合的な英語力が伸びていきます!
★本記事に興味をお持ちいただいたら、くまた英語の発音に関する記事も参考にしてみてください★
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2019年10月17日