こんにちは。くまた英語の加藤 じゅんこです。
今回は「英語が聞き取れない!」というお悩みを解決する方法をお届けします。
リスニングはむずかしいと思われがちですが、実は、正しい方法で勉強すれば英単語力や読解力などの他の英語スキルよりも、上達させやすい能力です。
実は私も英語のリスニング力のなさに悩んでいましたが、この中の方法のひとつを知り、耳を激変させることができました。
おすすめの勉強方法はお悩みの症状によって異なってきます。
これから症状別に4つの方法を紹介するので、あなたに合ったやり方で英語耳を作っていってくださいね。
症状① 文字で読んでも理解ができない
リスニングが聞き取れない、ひとつめの症状は「音声も聴き取れないが、書いてある英文も分からない」というものです。
この原因は基本の英語力不足です。
たとえば次のような英文が「むずかしい」「単語が分からない」と感じる場合には、この症状に該当する可能性が高いでしょう。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会サイト
TOEIC® Listening & Reading Test サンプル問題 No. 32~34
この症状のための処方箋は、基本の英語力を鍛えることです。「やり直し英文法」の本や基本英単語の本を何度も繰り返していくと良いでしょう。
おすすめの参考書はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
症状② 文字なら後ろから前に戻って読めば理解できるが音声だと理解できない
この症状は、英文を「返り読み」という方法で読んでいるために起こるものです。
返り読みとは、英語の文章を読むときに頻繁に後ろから前に戻って訳しながら読み進めていく方法です。
[返り読みイメージ図]
返り読みは学生時代に「英語をきれいな日本語にしよう」とするうちについてしまう習慣なのですが、当然ながら前から後ろに読み進める方法に比べて、読むスピードは遅くなります。
さらに音声で英文が流れてくると返り読みができないので、リスニングが苦手になってしまいます。
「返り読みのクセがある!」と思った場合は、今後英語力を伸ばしていくために、ぜひ早めにクセを直すことをおすすめします。
ただ、今までの方法を変えるのは大変ですよね。
「どうしても返り読みをしてしまう」と感じたら、最初は文に「スラッシュ」をいれながら読む練習をしてみると良いですよ。
こうすることで、意味のある英単語のかたまりごとに英文を理解しつつ、前から後ろに自然に読み進めていくことができるようになります。
症状③ 普段英語をあまり聞かないので、英語を聞くこと自体にストレスを感じる
普段英語を耳にする機会がなく、リスニングが苦手なのであれば、まずは英語を聞く習慣を作るところから始めていきましょう。
もし「TOEICテストや英検を受ける!」という目標がある場合は、耳を鍛えるために毎日聞くことをおすすめします。
テストのためのリスニング対策としては、一度行った模試を繰り返し聞くことが一番効果があります。
毎日聞き、さらに音読もしていくと、驚くほど耳が鍛えられていきますよ。
特に英語のテストを受ける予定がない場合には、好きな映画を観たり、ニュースを英語で聞いてみるのもおすすめです。
今はYoutube上に面白い英語の番組が色々とあるので、お気に入りのチャンネルを探して登録しておくのも良いですね。
症状④ 自分が思う英語の音と音声で流れてくる音が違うと感じる
最後の症状は、①から③に該当せず、かつ「リスニングも苦手だが、英語の発音があっているかどうかも自信がない」という人に適合します。
原因としては「英語の本当の音を知らない」ということが挙げられます。
実は私がまさにこの症状でした。
恥ずかしながら私は学生時代に英語の発音をすべて「ローマ字」で覚えてしまったため、英語の本当の音を知らなかったのです。
そのためにリスニングだけでなく発音もひどく、長い間コンプレックスを感じていました。
こんな私の英語を救ってくれたのは「フォニックス」です。
フォニックスはネイティブの子供たちも学ぶ「英語のスペルと発音のルール」です。
フォニックスを通じて日本語と英語の音の違いが分かるにつれ、私のリスニング力もアップしていきました。
今回はひとつだけ、私がフォニックスを通じて知った「リスニングと発音」の重要ポイントを紹介しますね。
このポイントをおさえるとリスニングがしやすくなるだけでなく、「上手に聞こえる英語」が話せるようになります。
それは「英語は子音を強く発音する」ということです。
日本語には、すべての音に「母音(あ・い・う・え・お)」がつきます。
そのため、私たち日本人は英語を話すときにも無意識に母音をつけてしまいがちです。
たとえば「BUSINESS」という単語を「ビジネス」と発音してしまいます。
ですがBUSINESSの発音記号は【bíznəs】です。
ZとSの後ろには母音がついていません。Nのあとの母音も「ə」という日本語にはない音です。
なのでこの単語の発音は「ビジネス」とはならないのです。
母音をつけず子音だけで発音する、というのは中々むずかしいのですが、これができると「日本語」っぽくない「英語の音」を出すことができます。
特に最後の”S”の音をしっかり出せるとキレのある英語に聞こえますよ。
それでは今回はこのあたりにしますね。
今回お伝えしたポイントは次のとおりです。
リスニングアップのための処方箋まとめ
①文字で読んでも分からない場合は基本の英語力から身につけていきましょう。
②返り読みの習慣がある場合には、返り読みをやめていきましょう。
③普段英語を聞く機会がなければ、英語を耳にする機会を増やしてみましょう。
④英語の音がよく分からない場合は、フォニックスなどを学ぶのがおすすめです。
今回の内容はくまた英語サイトの記事でも詳しく紹介していますので「もっと具体的な方法を知りたい」という場合は、合わせて読んでみてくださいね。
お読みいただき、ありがとうございました!
また次回お会いしましょう。
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