こんにちは。キッズ食育トレーナーの髙井智美です。
「好き嫌いの悩み」永遠のテーマでもありますね。
皆さんはありますか?
私も3人の子育てをしてきて日々この悩みと奮闘してきました。
大人のメニューはご飯が進むのですが味が濃いですし子どもには薄味が一番!!
というのはわかっているのですが。
子どもには「素材のうま味を知ってもらいたい」という親の思いが
「好き嫌いに影響したのかな?」と悩んだこともありました。
当時家庭菜園で作ったトマトは青臭く、ピーマンは実が固く、
なすの食感も苦手だったのを覚えています。(品種にもよるのですが)
それでも成長していく野菜の観察や収穫が楽しくて子どもと作り続けました。
水やり、草とりなどのお世話をすることで毎日の変化もワクワクしますし
成長していく過程は嬉しいですね。
小学校の理科の学習にも繋がります。
【マイナスからのイメージをどうやって克服するか】
そんな訳で野菜のイメージはマイナスの状態で頭にインプットされてしまったのです。
ではどうやって克服すればいいのでしょうか?
色々なパターンがあるかと思います。
1つの参考例ですが
「シンプルに素材のおいしさを感じてもらいたい」という親の思いから
「苦手食材と相性のいい食材を合わせてみよう」に切り替えるのはどうでしょうか。
例えば・・・
昔からなす・ピーマンと相性のいいのは”油”といいますね。
シンプル調理でも相性のいい食材と合わせてみましょう。
【調理のポイント】
・なすはひき肉と合わせて調理し口当たりが良いように少量の水溶き片栗粉でとろみをつけます。
・ピーマンもごま油で炒めることで独特の臭みや苦味が和らぎます。
・トマトはそのままで食べてほしい親の思いはあきらめてスープや煮込み料理がお勧めです。
生でチャレンジされるならはちみつや砂糖などを少しかけてみてください。
”トマト=甘い野菜”と舌で感じれば成功。もうかけなくても大丈夫です。
そしてもう一つ。出来れば時々は一緒に料理をしてみてください。
家庭菜園で作ったお野菜は自分で調理することで格別なおいしさになりますし
市販のお野菜でも一緒にご飯を作ると楽しい気持ちと
家族に食べてもらえる嬉しさで食に対してのイメージも変わります。
そして「お皿に沢山盛り付けない」という事も大事です。
いくら食べられることが出来るようになっても食べても減らないと
「食べないといけない」になり、義務的になって楽しくありませんね。
「全部食べられたよ」という達成感は子ども達にはとても嬉しいことで自信へと繋がります。
ぜひ褒めてあげてください。私も大げさに抱きしめました。
この状況になるまでに時間はかかりましたが慌てず焦らずです。
【想像できなかった10年後15年後でしたが・・・】
長男はただ今大学生で一人暮らしをしていますが
時々送られてくる「今日の夕食」のメールにホッとさせられます。
苦手だったピーマンがなんと一袋も!!
送られてきた写真は「ガパオライス」のようです。
「バジルも入れてるよ」と添えられていました。
なすのお浸しも一緒に。
だれも15年前にはこの状況を想像できませんでした。
ほとんどの親御さんは一人暮らしをすると
「栄養偏ってないかな?」と心配になるかと思います。
私もそうでした。
こんなメールがあるとホッとしますね。
あの時に「時間をかけて子どもと一緒に向き合えたのが良かったかな」と実感してます。
それぞれのペースがあるので時間をかけてゆっくりとチャレンジ、
克服してみてくださいね。
【プロフィール】
髙井 智美(たかい ともみ)
キッズ食育トレーナー/調理師/フードコーディネーター
青空キッチン大阪富田林駅前スクール主宰/大人の料理教室Beans Kitchen主宰
男子3人の母
大手調理学校のアシスタントを経験し出産を機に退社。同時にフリーで活動する。
農家育ちから活動は地産地消のメニュー提案や市、企業などのイベント、メニュー提案など。
自身の子育てで経験した食の大切さを小さい時から学んでほしいという思いからキッズ食育を学び青空キッチンを開校。
・blog: https://ameblo.jp/toi-beans-kitchen/
・HP: https://beans-kitchen.jimdo.com/
・Instagram https://www.instagram.com/yu.ku.takai/