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子どもの料理は、手先の器用さにつながり、生きる力を伸ばしてくれる

『子どもの料理は、手先の器用さにつながり、生きる力を伸ばしてくれる』

 

子どもの時期は、大人のまねをしたくてたまらない時期。
料理をすることに憧れがあり、高い興味をもっています。

 

好き嫌いが多い子、食べることが苦手な子であっても、
料理をすることは好きな場合が多く、
いつも以上に集中して手を使う時間になります。

 

 

 

 

料理は手の器用さにつながる要素が詰まってる

 

 

料理は様々な能力を必要とする高度な作業。
そこから得られるものはとても多いです。

 

子どもが生きていく上で大切な 『手先の器用さ』 もそのひとつです。

 

日々、遊んだり生活するだけでも器用さは伸びていきますが、
料理をすることは、五感をフルに使って、集中して手先を動かすので、
子どもの手を器用にしてくれるとても有効な方法です。

 

 

手先の器用さにつながる要素としては、
指先がイメージ通りに使えること
手の感覚をしっかり感じていること
力加減ができること
左右をバラバラに動かすこと
などですが、
料理にはこの要素がたくさん詰まっています。
そして器用になると、
子どもの日々の生活能力を成長させてくれます。
例えば、
ボタンをとめたり、
お箸を使えるようになったり、
絵や字がきれいに書けたり、
ハサミが使えたり、
紐を結んだりする
などです。

 

どれも子どもが自立していくために大切なものばかりです。

器用さを伸ばすことは、生きる力を伸ばすことかもしれません。

 

料理して「楽しい!」満足感、器用になり「できた!」達成感

指の先まで力が入りにくく、集中することが苦手だった3歳の女の子。

包丁を握ると、一生懸命にそして注意深く手元に集中してくれました。
はじめは、食べ物をおさえる左手まで意識することは難しかったのですが、
次第に左手でしっかりと食材をおさえて、右手で包丁を持ち、
両手それぞれの動きを意識して切れるようになりました。

すると、色鉛筆の筆圧が強くなり、思い通りの絵が書けるようにもなりました。

料理をすること自体が「楽しい!」時間であり、
できることが増えていくと、自然と子どもの心も満たされ、
自信や自己肯定感にもつながります。

そして、手先の器用さの成長が、
日々の生活での「できた!」の達成感をたくさん作りだし、
一生の生きる力になってくれるでしょう。

 

 

簡単でできそうな1つの作業から始める

これから始める方におすすめすることは、
親子が楽しくできそうなタイミングで、
まずは、簡単でできそうな1つの作業から始めることです。

例えば、
●レタスをちぎる。
●玉ねぎの皮をむく。
●調味料を混ぜる。
●トマトを洗う。
など、1つだけでいいです。

 

これだけ?と思う方もいるかもしれませんが、
できる作業1つだけにすることで、
子どもは達成感を感じやすく、親の負担は少なくなります。
始めやすく、継続しやすくするための工夫でもあります。

 

そしてどの作業も、
左右の手をバラバラに動かし、
手先の感覚をしっかりと感じ、
力加減を必要とする手作業。
器用さにつながる要素がたくさん詰まっています。
楽しく簡単な料理から始めてみましょう。

子どもがこれから自立していくために大切な、『手先の器用さ』を養うこととなり、
『子どもの生きていく力が伸びる』きっかけになってくれたら嬉しいです。

 

 

古田あゆみ (ふるたあゆみ)
(社)日本キッズ食育協会 キッズ食育トレーナー

小児理学療法士として13年間療育センターや発達相談、保健所にて勤務。
現在8歳と3歳の娘がおり、子育ての経験も活かして、
キッズ食育「青空キッチンふなばし滝不動スクール」開校。
体験レッスン受付中。

 

千葉県船橋市にて「わらうこども」主宰。
食育スクール、親子菜園教室、季節の体験教室を実施。
様々な体験型ワークショップを開催。

 

発達相談、食育イベント、コラム執筆、研修会講師等行う。

◆ホームページ: https://waraukodomo.amebaownd.com/
◆ブログ: https://profile.ameba.jp/ameba/yuzuhana333
◆フェイスブック: https://www.facebook.com/ayumi.furuta.927

キッズ食育協会:青空キッチンホームページ https://aozora-kitchen.com/