子どもの野菜の好き嫌いで悩むご家庭は、きっと多いかもしれませんね。
我が家も同じく悩みました。
・せっかくつくった料理を食べない
・目の前に出しただけで嫌そうな顔をされる
・なぜか苦手なものだけを上手に口からぺっと出される
・口に持っていったときにぷいっと横を向かれる
・・・こんなことはありませんか?
一生懸命作ったのに悲しい気持ちになりますよね。
では、どうしたら嫌いなものを食べることが出来るようになるのか?!
子どもの好き嫌いには、いくつか原因があります。
原因別に、お子さんが食べてくれるきっかけになる、おすすめの克服法をご紹介します!
①色や形、匂いが好きじゃない
見た目から無理!という場合は、自分で野菜を育ててみることで克服のきっかけになります。
自分で育てることで野菜に『愛着がわく』ようになります。
『種をまく→育てる→収穫する』まで関わることにより、野菜に触れ、どんどん大きくなっていく姿を日々観察することができますね。収穫するころには、愛着がわき「食べてみよう!」と思えるまでに心を育むことができます。
とれたての野菜は、栄養も鮮度も抜群で味が濃く、いいことづくしです♪
②口に入れたら苦かった、食感が嫌い
子どもは舌が敏感なため、「苦い」「酸っぱい」が苦手です。
経験により嫌いになった場合は、
『調理法・味付けを変えること』が克服のきっかけになります。
野菜の調理法には、
『煮る・蒸す・焼く・揚げる・和える』などがあります。
煮物は食べなくても焼き物は食べた!なんてこともあります。
例えば、
・ニンジンなどの根菜類は、『煮る』『蒸す』がおすすめ。ほっくりと甘く柔らかくなります。
・キャベツなどの葉物類は、『茹でて』から『和える』と柔らかく食べやすくなります。
・ほうれん草やなすなどのアクの強い野菜は、『下茹で』や『塩』を使ってアク抜きをしっかりすることにより、苦味が抜けて食べやすくなります。
野菜の切り方も工夫してみて下さい。
「野菜のシャキシャキ感が苦手」「ピーマンは苦いから嫌」「玉ねぎは辛いのが嫌」という理由のときには、『繊維を断ち切るように切る』と柔らかく噛み切りやすくなり、驚くほど食感と味が変わります。
他にも、『千切り』や『コロコロのサイコロ型にする』『ピーラーでひらひらにする』などいつもと切り方を変えると、「なんだか可愛いから食べてみよう」「ひらひらしておもしろい!」と興味をもつきっかけになります。
困ったときは、『ケチャップ・ソース・カレー粉』などお子さまの好きな味付けになるように調味料に頼ってみてもOK。苦手な野菜でも好きな味付けなら「食べてみようかな・・・」と思うきっかけになります。
③食卓の雰囲気が悪くて嫌になった
食事中に「食べないとダメだよ!」「いつまで食べているの?!早く食べて!」と怒られた、
などと、食卓の嫌な雰囲気とそのとき食べた物が結びついて、嫌いになる場合があります。
そのため、『雰囲気づくりはとっても大切』です。
食卓の雰囲気はみんなで作ることが出来たらいいですよね♪
多少大げさでも「こんなに美味しいもの食べたことなぁ~い!」と、みんなが笑顔で楽しく食べていたら、食事の時間=楽しい時間になります♪
④ママやパパも嫌いな食べ物だからキライ
子どもは、ママやパパ、お友達など自分の身近な人が『嫌いな食べ物だから』という理由で真似することがあります。
我が家がまさにその例です!
食べなくなったきっかけは、
夫が「パパ、なす嫌い~!い~らない!」とひと言。その言葉を聞いた長男は「なす、いらな~い!」となり、これがきっかけでなす嫌いになってしまいました・・・。(当時5歳)
ここで我が家が行った克服法は、
「一緒に料理を楽しむ♪」「褒める」ことです。
先日、我が家で育てたなすを収穫し、そのなすで子どもと料理をしました。(現在小学2年生)
「その大きさすごく食べやすそう!上手に切れたね~!」
「この揚げ具合最高に美味しそうだね!」
と、プラスの言葉をかけて、できたことはたくさん褒めました。
褒めると子どものモチベーションも上がって、自分で作った料理に自信がつき
食べてみようかな!というきっかけになります。
そして、恐る恐る食べ始めた長男。
「わ~すごい!食べられたね!」
「今日は○○が収穫して、作ってくれた茄子だよ~とっても美味しいね!」
とたくさん褒めました!「もう1個食べてみる?」と促してみたところ、最後にはおかわりまでしました!
嫌いな食べ物が食べられたときは、たっぷり褒めてあげて下さいね。
1人1人食べないきっかけ、食べるきっかけは違うと思いますので、いろいろな角度からアプローチして克服につながるきっかけを探してみてください。
笑顔あふれる食卓になるように、少しでもヒントにしていただけたら嬉しいです。
【プロフィール】
半田 麻早与(はんだ まさよ)
キッズ食育トレーナー / 栄養士 / 米粉プロフェッショナルトレーナー
元保育園栄養士、2児の母。
子育てを経験している中で、
食育の大切さや楽しさをもっともっと伝えたいという想いから
キッズ食育トレーナーを取得。
現在、「青空キッチン東村山多摩湖スクール」を開講、
こどもとおとなの食育教室ICHIGO-ICHIEを主宰。
東京都東村山市を中心に、親子向けのイベントや米粉のレッスンなど食育活動中。
♦Blog:https://ameblo.jp/msy0525-2020