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未来の子どもに「グローバル教育・人材」何ができる?/Edu.torプロジェクト坪井与枝さん

ルバートNEWS取材!

今回は近年話題に挙がる「グローバル教育・人材」というテーマについて、中国上海在住で起業、3歳の娘さんを育てながら、現在進行中のクラウドファンディング(「偏差値だけではない、グローバル教育を子どもたちに届けたい!」)を立ち上げた坪井与枝さん(Edu.torプロジェクト責任者/楷枝(上海)管理咨询有限公司 代表)にお話を伺いました。

身近に「グローバル」を感じにくい島国・日本ですが、大人・親として、未来をつくる子どもたちにどんなことができるのでしょうか?

 

 

事務局・谷平(以下、谷平):坪井さんは5年以上上海在住とのことですが、簡単にご経歴を教えてください。

 

坪井与枝氏(以下、坪井): 2009年新卒で株式会社リクルート・キャリアに入社しました。新サービス開発・営業や外資系企業向け採用コンサルティング、リクルート海外法人の日本拠点の運営等に携わった後、事業開発部で大手企業の採用・ブランディング企画を担当しました。

5年目に株式会社リクルートホールディングス上海法人に転籍し、中国の欧米・ローカル企業の採用支援を現地スタッフと行っていたわけですが、日本人スタッフは私1人。他は中国人、中華系マレーシア人と孤独でしたね(笑)。

副業で自身の会社を現地で設立し、2016年に退職。現在も日系企業の中国進出・マーケティング支援(競合・現地調査など)、幼児教育や習い事サービスの事業をしています。

 

谷平:中国語が話せない時に上海法人に転籍、その後に上海で起業とはチャレンジングですね。

 

坪井:中国語は必死で勉強しました。卒業した東京女子大学の当時の湊学長がグローバルな視点をお持ちで海外でも活躍されていた方でその影響もあり、グローバルに視野が広がっていましたし、もともと海外で仕事してみたいという気持ちがありました。日本での外資系企業の採用業務を通じて外国人の友達が増え、会社を退職したときに1か月くらい1人でヨーロッパを旅したんです。その時に利用していたシェアアパートメントでは(当然外国人ばかりなのですが)毎晩イベントがあって、様々な思想、目標を持って生きている人たちに出会いました。こういう環境で新しいアイディアって生まれるんだなぁとすごく刺激を受けましたね。

 

谷平:そもそも論なんですけれど、グローバル教育、グローバル人材って改めて何でしょう?

 

坪井グローバル教育は、「地球的課題の理解と解決のための教育」です。

文部科学省も提言しているのですが、グローバル人材に必要とされるのは、

1.語学力とコミュニケーション力、

2.主体性と行動力、

3.アイデンティティ  の3つです。

つまり、他言語をツールとしてどう対話するか、やりたいことをどう行動できるか、色々な国の人と接する機会のなかで日本人としてどう考え、どう表現するかなどを指します。

ヨーロッパのように隣にいろんな国があって公立学校にも多国籍な友達がたくさんいて、自ら主体的に動かないと埋もれるような環境だと、上記のグローバル人材の要素が自然と身に付きますよね。

↑お誕生日会:オーストラリア、ドイツ、中国、日本など多国籍なお友達と

 

谷平:1.の言語力については、日本は英語の授業は多くの時間が割かれるのにしゃべれない人が多いのは何でなんでしょうね?

 

坪井:中国との比較でいくと、中国人の方々は「自分を表現する力と、表現するための自己肯定力」がとても高いです。留学する人が年々増えており現在世界で最も留学生数が多いんです。(2位のアメリカの2倍。*)たとえ言語ができなくても、まずは行動しようとする。英語ができないコンプレックスは日本人と同じなのに、その行動力と高い自己肯定感が日本との違いかなと思います。

*補足資料はこちら

 

交流のある中国人ママたちは、子どもができてすぐ、何なら妊娠中から子どもの将来の進学、留学、海外移住などを真剣に考えていて、教育にとても前向きです。

私は新型コロナで9か月間、日本に戻った際に娘の幼稚園探しも苦労しましたし、友人のなかにも、急な一時帰国により日本の学校に受け入れを拒否されていく学校がない、という人もいて、教育への意識、体制の差、選択肢の狭さを感じることがありました。

 

谷平:生活の中で英語を当たり前に触れたり、多国籍な友達と接する機会が少ない日本で、グローバル人材になるとなると、インターナショナルという高額な選択肢がすぐ思い浮かびますが、もっと身近なできることって何でしょうか?!

 

坪井:まずは親が過去の時代にとらわれない選択肢を知り、伝えてあげられることが大事だと思っています。近くの外国人と交流できる機会とか、今は無料オンラインで海外の人と繋がれるSNSやサービスなども多くあります。また国立・公立の学校でもグローバル教育に力を入れていたり、留学支援が手厚い学校も存在します。

 

谷平:今回のクラウドファンディング「偏差値だけではない、グローバル教育を子どもたちに届けたい!」のEdu.torプロジェクトでは、偏差値にとらわれない学校選びを支援するサイトサービスを制作されたいとのことでしたよね。

 

坪井「グローバル教育」という観点で学校選び・こどもの教育をサポートします。卒業生、保護者、学校関係者等の口コミを「主体性や多様性の尊重、語学、ICT教育」などグローバル教育関連項目をスコア化・ランキングするほか、幅広い年齢の子どもを持つ「先輩パパママ」や教育専門家の方々がEdu.tor「チューター」となり、ユーザーが選択したチューターと1回30分程度のオンライン相談ができるサービスも考えています。

学校の方針・教育への考え方も大事ですし、本当の意味でのダイバーシティを理解しているかもポイントだと思います。ジェンダーや国だけでなく、性格や経済背景など様々な多様性を受け入れる価値観で子どもたちと接しているか、カリキュラムや先生も大切ですね。

 

クラウドファンディングを通じて、こういった考え方を日本にも広めていくことで日本の教育のあり方に一石を投じたいです。

世田谷の人気のある公立校の校長先生が、「この学校が高く評価いただけているのは通ってくれる子どもの親たちの考え方が素晴らしいからです。」とおっしゃっていました。

子どもや学校への親の影響力は強いです。親たちが広い視野を持ち、選択肢を広げることで日本の教育はもっと変わっていくと思っています。

 

谷平:私も同じ転職エージェント出身ですが、坪井さんも業務に携わられるなかで、やはり企業のグローバル人材に対するニーズは増えている実感はありますか?

 

坪井:そうですね。今は拡大を目指す企業は国内だけじゃない。海外展開を前提に事業を推進しています。

まずは語学ができる人が欲しいというニーズが多かったですが、グローバル人材は言語力だけではありません。今後ますますグローバル人材は求められていきますし、そういった要素がないと仕事の選択肢が減っていくと思います。

小学校受験をするかどうかとか、どこの塾にいくかといった短期的な視野で悩んでいるのはもったいないです。有名大学に入れたとして「その先に何がしたいか?どこでどう生きるか」が大事ですよね。

 

谷平:個人として、親として、今後の日本を支える人材のために自分たちの時代の固定観念にとらわれないことも大切ですね。時代はどんどん変化するので。

 

坪井:日本でも外国人の先生が週数回いらっしゃって授業をしたり、小学校でも留学プログラムを導入するケースが増えてきました。

すぐできる選択肢の提示としては、留学はぜひ1度でいいから行かせてあげてほしいです。「小中学校の受験にお金をかけるなら1回の留学費をためたほうがいい」とおっしゃる保護者の方がいましたが、アジア圏だと数十万円で数か月の留学ができたりします。グローバル視点に親も早く気づいて、その価値をぜひ理解していただきたいですね。

 

小さいお子さんには「ああしなさい、こうしなさい」と言うのではなくて、様々な体験をさせてあげる、選択肢を与えるということだと思っています。子どもの意見が出てきたころにはさらに選択肢を広げてあげる。親が一緒に子ども(本人)のことを考える、自分がどう生きたいのか子どもに考えてもらうという時間が大切です。

我が家も、娘が希望すればどの国でも自分のいきたいところへ行き、やりたいことにトコトン取り組んで欲しいと思っています。

 

谷平:子どもたちの時代は国を超えて生きる場所をもっと自由に選ぶ人が増えそうですね。確かに私もニュージーランドとロンドンに各3週間だけでしたがホームステイに行った経験と刺激は人生に大きく影響したと思います。日本だけで自分がつくっていた思考の枠がはずれる、違う価値観や文化に触れる、意見を交わし合う、という体験は貴重ですよね。

 

坪井:はい。「偏差値だけではない、世界のどこでもやりたいことが実現できるグローバル教育」を子どもたちに提供したい。皆さん、次世代の日本の子どもたちが輝かしい未来を描けるようクラウドファンディングも応援よろしくお願いします!

 

▼クラウドファンディング詳細はこちら(21年7月21日まで)

偏差値だけではない、グローバル教育を子どもたちに届けたい!

https://readyfor.jp/projects/edutor-global

 

 

坪井与枝 プロフィール