チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。

前回までご紹介しておりました『子どもが教えてくれたこと』という映画ですが、
一般公開がされてから、テレビのニュース番組の１コーナーや新聞の時の人を取り上げるコラムなど、多くのメディアに取り上げられております。みなさんもどこかで目にされたでしょうか？

私は、一般公開がされてから、改めてこの映画を観に行きました。

観るたびに新しい発見があり、何度観ても良い映画がありますが、
これはまさにそんな映画です。
最初はただただ感動をするばかりでしたが、
２回目となると、改めて自分の周りにいる子ども達が、元気で病気ではないことが奇跡なのだということに気付かされます。それと同時に、前回までにお話ししていた通り、子ども達が発する言葉の数々には本当にびっくりさせられますが、その背景に居るパパやママ、周りの大人たちの心持ちに気付かされます。

私達はいつも、子ども達の価値観や言葉は周りの大人たちによって創られる、というお話をしていますが、この映画の中の子ども達が、一人の人として自立した言葉を発するには、パパやママ、周りの大人たちが、その子に対してどのような言葉を発し真剣に向かい合っているか、ということが見えてきます。

当然のことながら子ども達は愛されるべく愛おしい存在です。思わず甘やかしたり言うことを聞いてしまったりすることがありますよね。もし、ずっと一生一緒にいて、どんなものからも守ってあげることができるのなら、またそれもありなのかもしれませんが、いつか子ども達は社会に返していかなければなりません。そう考えたとき、愛のある言葉かけやしつけを丁寧にしていくことが、大人の役割なのではないでしょうか。

これから先、子ども達を取り巻く環境は、病気などでやむを得ず環境が変化することがあるだけでなく、勉強や人間関係など様々な壁にぶち当たることでしょう。そんな時にどうやって乗り越えていくか？それは、今までどんな言葉をかけられてきたか、どんな対応をしてきたか、によって変わってくるのだと思います。

「寂しいけど不幸じゃない」「悩みは脇に置いておくか付き合っていくしかない」という映画の中の子どもたちの言葉のように、物事を多面で受け止められる見方は、私達大人も見習いたいものです。

 

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チャイルド・ファミリーコンサルタント

山本直美

 

 

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