こんにちは！
アドラー心理学講座を開催しているA+SMILEの田中彩子です。
間もなくやってくる夏休み。
夏休みは、普段幼稚園や学校に行っているお子さんと密に過ごす時間が増えます。疲れてイライラがつのるお母さんも多いですよね。
私も、小学生と幼稚園生の子どもたちがいるので、夏休みの大変さはよくわかります！
子どもは毎日家にいて家が散らかるし、朝昼晩とご飯を準備しなければならないので一日中料理をしているような感じ。小さい子はまだ相手をしてほしがるし、大きくなると塾通いや宿題をきちんとできるかフォローしないといけないことも。朝から晩まで、自分ひとりで過ごせる時間が少ないのも大変なところですね。
そんな夏休みですが、アドラー心理学の考え方を取り入れることで、イライラが減り、親子ともに穏やかに過ごせるようになります。
今回ご紹介するのは、アドラー心理学の「目的論」。
これは、「人の言動には必ず目的がある」という、アドラー心理学ならではの考え方です。
こんな例で考えてみましょう。
夏休みに、子ども部屋を片付けないで散らかし放題にしている男の子。何度言っても片づけようとしないので、お母さんはつい、「早く片付けなさい！片づけないと夕ご飯はないわよ！」と怒鳴ってしまいました。
ここで、お母さんが「怒ってしまった」という事実を考えてみましょう。お母さんは、湧き上がった感情を抑えきれなかったように思えるかもしれません。
でも、お母さんが「怒った」ことにも、実は「目的」があるのです。
お母さんは、怒ることで、どんな目的を達成したかったのだと思いますか？
お母さんの気持ちとしては、「子どもに部屋をきちんと片づけてほしかった」のですよね。でも、子どもが部屋を片付けなかったので、がっかりしました。そして、その気持ちを表明するために、怒りという感情を作り出したのです。
アドラー心理学では、このように、人は特定の目的のために感情を作り出す、と考えています。
それでは、お母さんの気持ちについてもう少し深く考えてみましょう。
お母さんはなぜ、「子どもに部屋をきちんと片づけてほしかった」のでしょうか。
家が片付いていると皆が気持ちよく過ごせるから？
子どもに良い生活習慣を身につけてほしいから？
きっと、「子どもに部屋をきちんと片づけてほしかった」という気持ちの背後には、子どもに対するお母さんの愛情があったはずです。
その想いが子どもに通じなかったから、お母さんはがっかりして、イライラしてしまったのですね。
こんなときは、ちょっと冷静になって、
「自分はなぜイライラしているのかな？」
「イライラしている目的は何なのかな？」
「怒っているけれど、本当は何を感じているのだろう？」
と自分に問いかけてみると効果的です。
きっとそこには、「イライラ」や「怒り」ではない、「善」の目的や感情があるはずです。
そして、お母さんが子どもに本当に伝えたかったこと
は、「私は怒っているのよ！」ということではなく、「あなたのことを考えているのよ」ということのはず。
それを言葉にして子どもに伝えればよいのです。
「お片付けをすると、家がきれいになってみんな、良い気分で過ごせると思うよ。試しに片づけてみない？」と。
不必要に怒りの感情を使わなかったお母さんに対して、子どもはいつもとは違う反応を見せるかもしれません。
ふとした瞬間に湧き上がってくるイライラしてしまう感情や怒りを封じ込める必要はありませんが、自分の怒りと上手に付き合うコツを知っていると、周りの人への言葉がけも自然と変わってきます。
普段、子どもに怒っていることが多いお母さんは、ぜひ、怒る前に５秒だけ待って、「怒っている目的」を考えてみてください。
自分の気持ちを冷静に観察することで、子どもとの関係も変わってくるはずです。
A+SMILEのアドラー心理学・親子コミュニケーション講座では、日々お子さんと向き合うなかで感じるイライラが大きく減り、親子ともに笑顔で幸せな時間を増やすコツをたくさんお伝えしています。
今年は、アドラー心理学を学んで、親子ともにゆったりとした楽しい夏休みを過ごしてみませんか？
アドラー心理学講座「ママのイライラを減らして親子で楽しい夏休みを！」では、夏休み中、そしてそれ以降も、育児に役立つ「幸せな親子になる」アドラー心理学の学びを、たくさんお届けしています。
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