先日、卒業生のママに誘われて、一緒にお芝居を見にいきました。
すると、舞台に立っていたのはなんと!
「シャイと言ったらこの子」というぐらい忘れられないY君でした。
それなのに、舞台になっているなんて・・・。
お芝居の仕草が子どもの頃の姿と重なって、驚きと感動で胸がじーんとなりました。
舞台が終わってから、すっかり大人になったY君と話をしていて、
「“大嫌い”のなかに“大好き”は混ざっているのかもしれない」と、ふと思いました。
大嫌いなことに取り組み続けていると、大好きになる可能性は大いにあるのではないかと。
身体全身を使って自己表現するY君を見ていて、
親子で乗り越えた絆が見えたような気がしました。
とても内気なY君のことを、当時のママは悩んでおられました。
子育てがうまくいかなくて、よく泣いておられた姿を思い出します。
でも、久しぶりにお会いして、
「子どもって、諦めたり決めつけずに、見守っていればいいんですね」とおっしゃられました。
子育てに一生懸命取り組んでおられるママでしたから、
きっと、忍耐強く、ひたむきに頑張ってこられたのだと思います。
粛々 と子どもに向き合っていると、気がついた時には、
悩みなんて抜け出ているようなものなのかもしれません。
パパもママも、子どもが生まれるまでは親が育ててくれた自分ですが、
子どもが生まれてからは、自分で自分をつくり直すことができる絶好の機会になります。
「子どもで手いっぱいでそれどころじゃない!」と思われるかもしれませんが、
「ダメなところを改善しよう」とか、「自分を見つめてみよう」なんて大それたことではなく、
今までできなかったことができるようになっていることを知るだけ。
ただそれだけなんです。見る視点を変えてみてほしいのです。
「会社員だったころに比べると、ずいぶん規則正しい生活を送るようになった」とか、
「こんなに忙しいのに毎日お化粧をしている」とか、
「子どもと一緒に、三食きちんとご飯を食べるようになった」とか。
パパもママも、たくさんいろんなことができるようになっているでしょう?
ぜひ、書き出してみてください。子どもたちが成長しているように、
親のできることも増えています。
でも、改めてそのことをフォーカスする機会はなかなかありませんし、
褒めてくれる人もいません。だからこそ、自分の進化を楽しんでほしいと思っています。
CFC(チャイルド・ファミリーコンサルタント)山本直美
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