こんにちは!
creative&logical&happyな食育お料理教室HappyFood代表さとうりさ(食育料理研究家)です。
前回は
「おいしい」の笑顔をママから~お腹をすかせる経験2
ということで、「ママのおいしいの笑顔が、子どものおいしい経験をつくる」
ということを書かせていただきました。
「おいしい」というのは、実は
味だけでなく、色、形、食感、香り・・・色々なもので作られていますが、小さな子どもたち
にとっては、特に環境ということもとても大切なんですよね。
(ここでいう環境とは、食卓の環境ではなく、食べる人や食べている雰囲気など色々な要素を含んでいます。)
「ママ~、お外でのごはんがいいなぁ」
と、子どもにそう言われてしまうんです・・・。と相談をしにひとりのお母様が来て下さいました。
そのお母様は、お料理がすごく苦手なんだそうです。ず~っと共働き時代は、外食が中心で、
お子様ができてからお料理をするようになったとか・・・。
「外食のようにおいしく作ってあげられたらよいのですが・・・私、お料理得意じゃないのです・・・。
ですので、ここでお料理を習って、こどもにおいしいごはんを作ってあげなきゃらないと思って・・・。」
と、おっしゃっていました。
お子様に、おいしいお料理を食べさせてあげたいという思いで、いっぱいのようです。
「お料理教室で習ったお料理しか、作れないのです。」とも・・・。
「作ってあげなきゃならないかぁ・・・。」
そこで、色々とお話を聞かせていただきました。普段のお料理とか、外食のことととか・・・。
そして、隣でキッズの食育教室に参加されていたお子様にも、話を聞いてみました。
「どうして、お外で食べるごはんがいいのかなぁ?」
「うん。だって楽しい。」・・・。などなど色々と聞いてみました。
そして、さいごに・・・
「だってね、ママとたくさんおしゃべりできるの。だって、ママが楽しそうなの!!」と、
満面の笑顔で答えてくれました。
そうなんです。彼は、外のお料理がおいしいから好きだったのではなく、ママが楽しそうだから、
自分も楽しかった。
だから、おいしかったんだそうです。
それも、ひとつの「おいしいの環境」なのです。
でも、お母様は、ご自身がお料理が得意でないという思いがあったので、
自分の料理がダメだから、子どもが外の料理を食べたがると感じ、
よりお料理が楽しくないというスパイラルに入っていたようです。
苦手な方に、お料理を楽しくしていただくっていうのは、もちろん、とても難しいことですよね。
でも、少しでも楽しくしていただきたいという思いで、色々とお付き合いをさせていただきました。
そこで、彼女がどういうお料理の仕方をしているのか、どうして他のお料理ができないのかを、
一緒にお料理をしながら、分析してみました。
なるほど。ふむふむ。簡単になる基本の魔法を知らないからだな・・・と。
「おいしい」は、食材と調理と色と盛り付けだけが作ると感じていた彼女は、
必死にキラビヤカナお料理を習い、それを必死にまねして作っていたようです。
ですので、お料理の基本の魔法を一緒に紐解きながら、少しでも楽しくお料理をする場面を
増やすようにしてみました。
1ヵ月後「ママのお料理おいしいね。たのしいね」と息子さんが言い出したと・・・。
「食育」という言葉は、お母様方に非常に苦手がられているのも事実です。
なぜかといえば、「○○したほうがよい。」「○○しないとダメ」ということばが多く、
「ダメだし食育」になっているからなんだろうと思います。
だから、ママたちにはとっても苦しい。逆に、やらなければならないと思う人は
ストイックになっていく・・・。
私が、15年前から立ち上げている食育お料理教室の名前は『HappyFood』。
楽しくないと、おいしくない。楽しくないと、続かない。
色々な思いが詰まってつけた名前です。
ひとりでも多くの方に「苦しいダメだし食育」ではなく、
「楽しい食育」にたくさん触れて欲しいと思います。
creative&logical&happyなHappyFood さとうりさ でした!
・creative&logical&happyな食育お料理教室HappyFood代表
・食育から生きる活きるを創る~Creative食育研究所 所長
・一般社団法人子育てマイスター協会 Managing Director
・一般社団法人味育協会 MIIKU(味育)マスター認定講師
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