ママハピ

「“子どもらしさ”ではなく、“その子らしさ”」

チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。
みなさんは、お仕事などで「ちょっと苦手だな・・・」と思う人と出会った時、どのように対処しますか?私は、そんな人と出会うと「なんでこの人と出会ったのだろう?」「この人の何が苦手なの?」と自分に問うようにしています。実は、そんな風に自分との違いを色々と考えていくと、自分の価値観に改めて気付かされたりすることがあります。「自分はどんなことが嫌なのか?」「自分は何を大事にしているのか?」など、いつもは気にしていないことに気付け、自分の価値観を知るいい機会になっているように思います。

 

先日、ある事で複数の方から提案をいただく機会がありました。
そのいくつかの提案の中に、私の仕事が子どもに関わることだから、というだけですべてのトーンがパステルカラーで可愛らしい感じに纏められていたのです。私はその瞬間、なんだか違和感を覚えました。きっと、子ども達はみんな優しい色が好き、可愛いキャラクターが好き、と思っている大人が多くいたことにがっかりしたのかもしれません。私は、子ども達にも人権があり、大人が勝手に子ども達の考えることや感じることを決めつけて欲しくないと思っています。私が出会った子ども達の中にも、大人と同様の感覚で色や絵を選び、彼らなりに楽しんでいる子ども達はたくさんいます。

 

私が大事にしていることの一つに、「本物に触れる」ということがあります。
CFCでもお話ししていますが、概念を持たない子ども達は、目にするものや手にするもの、耳にすることをどんどん吸収していきます。だからこそ、目や手に触れるものは本物であって欲しいし、周りの大人はきちんと物事の意味を伝えていくことが大事なのだと思います。そういった体験を重ねることで自分の価値観や概念を作っていくのです。
色々な人がいていい、色々な色を使っていい、色々なデザインがあっていい、そんな風に様々なものを受け入れることができてこそ、自分らしさが備わっていくのだと思うのです。

 

小さな子どもは、「大人って・・・」とはなかなか言いませんが、大人は「子どもって・・・」と言ったり決めつけたりすることが多いような気がします。ヨーロッパでは「子ども」という概念がなく、「ひと」であると。もしかして子ども達も、上手く言葉が使えれば「大人って・・・」と言いたいことがたくさんあることでしょう(笑)それができない子どもの事を考えると、大人が「子どもってこうだ」と決めつけるのは、どこか間違っているようにも思えるのです。
上手く言葉が使えない小さな子ども達の気持ちを、たった一つの概念に収めないように、子ども一人ひとりの人権を尊重してあげたいと心から願います。
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以上
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

チャイルド・ファミリーコンサルタント
山本直美

 

 

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