「好き」を仕事にする人が大切にしたいこと<より良い両立のヒント①
元ガミガミママで今は親教育の専門家の生駒です。
親業インストラクターが月に2回リレーでコラムを執筆しています。
私が担当するのは2ヶ月に1度。
せっかく継続的に書かせていただける機会なので、今回から数回に分けて「仕事」と「家庭」の両立における相互作用(シナジー)をテーマに、コミュニケーションの大切さをお届けしていきます。
■「好き」を仕事にするって意外と大変
このコラムを書いている私も、小学生と高校生の子育てをしながら講師業をしている両立ママ。
上の子が0才から2才までは、子どもを保育園に預け企業で働き、下の子がプレ幼稚園に通う頃は某お弁当屋さんでパートをしていました。
下の子が幼稚園年長の時に親業インストラクターとなり、現在は会社に所属しているわけではないので、講座や講演、打ち合わせなどの決まった時間以外は自分で自由に調整出来る働き方をしています。
と書くと…一見、自分で自由に調整出来る働き方が良さそうにも思えますが…
実際講師として伝える時間以外に、営業から経理、広報・宣伝、お問い合わせ対応等、すべて自分で行っているため、時間生産性は企業に属していた頃に比べるとかなり低いのが現状。
旦那からも、使ってる時間の割には「金にならない仕事」と言われています(苦笑)
それでも、やっぱり好きなこと、志のある仕事だから多少生産性が低くても転職しようとは思いません。
「仕事」があるから、「家庭」があるからそれぞれのモチベーションも上がる。
「仕事」で落ち込んでも「家庭」で元気をもらってまた「仕事」に向かう。またその逆もあり。
そんな好循環があることを実感しています。
それって「好き」な事を仕事にしているからでしょ?
そう思う方もいるかもしれませんが…答えは「NO!」です。
むしろ、「好き」を仕事にするからこそ、好循環を起こすために相互コミュニケーションが大切な事を今も強く実感しています。
■「好き」を仕事にするということは
「好き」を仕事にするということは、ともすると自分本意になりがち。
「好き」を仕事にまでするわけですから、そこにはこだわりがあり「自分の好きなもの」を認めてほしいという気持ちが、趣味でやっている人よりも強いもの。
これ自体は当たり前、でも…
「好きなもの」と自分自身がとても近い位置にあるため
自分の「好き」が認められないと自分が認められなかったように感じたり…
自分の「好き」を認めない相手、けなす相手にいい感情を持たなくなってしまうこともあります。
さらに、両立する上で悪循環が続くと、自分を守るため、相手に対し攻撃することさえ正当化していく場合もあります。
自分の大切にしているものが邪険にされたときの切なく悲しい気持ち。
それが、「好き」を仕事にしている人にとつてはより強くなるようです。
せっかく「好き」を仕事をしても、家族の理解が得られず上手くいかなかったり、職場で孤立してしまっては辛い両立生活にしかなりません。
起業家の離婚率が高いという話を聞きますが、起業当初などはどうしても自分本意になりがちなのでしょう。
■「好きなこと」をしているはずなのに満たされない…
身近な人達が分かってくれない…家事や子どもの世話さえなければ…と不満ばかりが募ったとき。
「私の事を理解してよ」という自分本意なコミュニケーションに陥っていないか見直してみてください。
あなたにも「好き」があるように、子どもやご主人にも「好き」があります。
あなたの「好き」を分かってほしいなら、まずは相手の「好き」を理解する事が、実は相手を論破するよりも分かり合える近道だったりします。
ちなみに、起業家は再婚率も多いそうなので、結果を出している起業家の皆さんは失敗から学ぶ術にもたけているのかもしれません。
今回のコラムは自分自身への留意を込めて、そして、あなたの「好き」が身近な人達を幸せにしていける仕事となることを願っています。
■次回は、「仕事」と「家庭」の両立における親子のコミュニケーションの必要性をデータを交えてお伝えします。
生駒章子
親の学校プロジェクト・代表
親業訓練インストラクター
■ホームページ: http://www.oyagyosaitama.com/
■代表・ブログ:http://ameblo.jp/saitama338/
■メルマガ「親の学校プロジェクト通信♪」 http://mail.os7.biz/m/fQLg
【住んでいるところ】
埼玉県さいたま市
【その他の資格等】
(株)ワーク・ライフバランス認定コンサルタント/埼玉県家庭教育アドバイザー/姿勢教育指導士など