ママハピ

「保育園を共働き子育ての最強の味方にする方法」講座の学びおすそ分け

新生活が始まった方も多い4月、みなさんお元気にお過ごしですか?
とにかく毎日があっという間で…もう4月が後半なことに驚いています。
そんな日々こそ前向きに・・・!
前向きワーママ高橋奈緒子です。

 

 

今回のコラムは、今月、船橋ワーキングマザーの会で開催した講座、
「保育園を共働き子育ての最強の味方にする方法」の中で
私が特にみなさんと共有したい!と思った点を
まとめて&私の考えも交えてお伝えしたいと思っています。

 

 

この講座の講師は、
北区にある子育てママ応援サロン「ほっこり~の」の副代表 飯田陽子さん。

 

 

飯田さんは子育て関係を中心としたライターさんでもあり、
また「産後ケアリスト」という出産後の心と体のサポートの専門家でもあります。
そんな飯田さんに、これまでの取材経験や
子育て支援活動の経験と人脈から、今回のテーマの講座をお願いし、
わざわざ日曜日に船橋くんだりまでお越しいただき・・・講座が実現したのです。

コラムでご紹介することも快く承諾いただき、みなさんと一緒に、
もっと保育園といい関係を作っていければと言っていただきました。ありがとうございます!

 

写真2

 

講座のメッセージとして核になるのが、
「保育士さんと保護者は子どもを一緒に育てるプロジェクトメンバー」
ということです。

 

 

「お金を払ってるんだから」と保育園に「サービス」を求めるような
言い方をきくことがありますが、
保育園を、単に日中子どもを預かってくれる
「シッターサービス」のようにとらえると、
様々な場面で違和感を持ったり不満足を感じたりと思います。

 

 

確かに、介護も保育も、「サービス業」の一つではあるのですが、
ホテルやレストラン、エンターテインメント施設のような場所ではないのです。
お客さん=保護者を喜ばせるためにあるのではなく、
子どもたちの健やかな育ちのためにある施設です。

 

 

保育園は、「保育所保育指針(PDF)」という決まりに基づいて
運営されています。
こちら(PDF)が解説されたものです。
一度読んでみてください。
(もっと一般的にわかりやすい解説書もたくさん出ています。読みやすい例はこちら

 

 

これを読んでおくと、保育士さんたちが
何を目指して子どもたちと関わっているのかが見えてきます。

 

 

私自身、子どもを保育園に預け始めた時は、
第一子で子育ても初めて、育休明けの復帰も初めての
ナーバスな時期だったこともあり(言い訳)
保育園に対して結構、失礼な関わりをしていたこともあると反省しています。

 

 

飯田さんの講座でも強調されていましたが、
(保育園・保育者と家庭・保護者は)
●サービスの提供者と受け手(お客)ではない
⇒口コミサイトに書き込むかのごとく、保育園や保育士さんを評価しない

 

これがとても大事なスタンスではないかと思います。

 

 

保育で起こることは、子どもにとっては毎日の生活です。
毎日生きていれば、いいことも起こりますし、悲しいこと、悔しいことも起こりますよね。
いろいろな人がいて、いろいろな考え方に接しながら過ごしていくものです。

 

 

一面的に出来事ひとつを取り上げて、
これが良かった、これが悪かったと評価するのは慎重になりたいものです。

 

 

保育園は家庭の集合ではありません。子どもを預かる施設です。
・様々な家庭・月齢・成長段階の子どもたちが大勢いる
・ルールや枠がある集団生活の場所
・複数の保育者が手分けをして保育する
そして、
・保育者は「保育」をする人で、「育児」をするのは我々保護者
その違いをよくわかって関わることが大切だと思います。

 

 

例えば育児にほとんど関わらなかったおじいちゃんとかに
「育児なんてみんながやってる、誰でもできるもの」と言われると、
カチンときませんか。どれだけ大変かわかってるのか!?と。

 

 

保育士さんは、
「保育なんて育児の複数人数版でしょ、
経験があればできるでしょ」
と言われたら、どう感じるでしょうか。

 

 

複数人数版がどれだけ大変か、
私は経験したことがないので想像するしかありませんが、
まあ、だれでもできることでないのは確かだと思います。

 

 

保育の計画、目標をしっかりと達成しようとしながら
関わるなんて、とんでもない・・・笑
自分の子ども一人二人連れて出かけようとするだけで
予定が狂いまくり、キー!!ってなっている私です。
20人以上の子どもたちを時間通りにお散歩に連れ出して、
ケガもなく連れて帰ってくる・・・
全員に決まった時間にご飯を食べさせて、お昼寝をさせて・・・
ちょっと思い浮かべたらなんだかクラクラしてきました。

 

 

専門的な子どもの心と身体に関する知識、
臨機応変な対応力、そしてあふれる愛情があるからこそできる仕事だと思います。

 

 

介護や保育は家庭で担うもの、という価値観が根深くあるので、
保育士・介護福祉士の専門性が軽んじられているような気がしています。
医療系の仕事と同じようにそうとうな知識と
技術、経験が求められるプロフェッショナルなのだと
改めて尊敬を込めて、保育士さんたちに接していきたいと思います。

 

写真1
保育士さんをプロとして尊重するとともに、
保育園が保護者として安心して
子どもの命と成長を託せるところかどうか、
ということにはしっかりと目を配っていきたいですね。

 

 

疑問や心配なことがあるときには、どんどんそれを園に伝えていきましょう。

 

 

講座では、「モンスターペアレントよりも怖いのは、
サイレントペアレント」という表現でお話しいただきました。

 

 

保育者が気が付かない部分、手が回らない部分が
生じているのであれば、それを指摘することで
新しい注意の目がそこに向けられることになりますし、
保育者個人としてだけでなく、組織としての課題に気が付くこともあるかもしれません。

 

 

しつこいですが、保育士さんたちは、プロです。
特に管理職(主任や園長)は長年多くの子どもたちを見てきた保育のベテランです。
適切に伝えれば、誠実に答えてくれるはずです。

 

 

その時に大事なのは、保護者のコミュニケーションスキルですね。
問題点を指摘して問い詰めるのではなく、
「質問」のスキルを上手に使っていきましょう、
と講座では聞き方、伝え方の練習もしていきました。

 

 

社会で仕事をしている我々ですから、
プロジェクトメンバーとの関わり方で
押さえておくべきポイントは
言わずもがなかもしれませんが、
せっかくなので、飯田さんの講座からポイントを引用させていただきます。

 

 

■ホウ・レン・ソウがすべての基本! (連絡帳と申し送り)
■小さなミスで相手の仕事を滞らせない (忘れ物・イレギュラーはダメージ大)
■疑問点はそのままにしない (詰問でなく質問を)

 

 

毎日の保育園生活が子どもたちにとっても、
私たち保護者にとっても
もっともっとハッピーなものになりますように。

 

 

もっと具体的なアドバイスがほしいわ~
という方は、ぜひ船橋ワーキングマザーの会のイベントに
いらしてくださいね!

 

 

※本文中、「保育士」という表現と「保育者」という表現が出てきています。
「保育士」というと保育士の国家資格を持っている人しか指しませんが
保育園には資格は持たずに働いているスタッフの方もおり、
そのような方も含めて子どもたちと関わってくれる方を総称して
「保育者」と書いています。
飯田さんの講座資料などで「保育士」となっている部分は
そのまま使用し、私の文章としては「保育者」を使用しています。
わかりにくい書き方になって申し訳ありません。

 

 

高橋 奈緒子(Nawoko Takahashi)

 

プロフ写真

 

◎ママハピサロン船橋 主宰
◎船橋ワーキングマザーの会 事務局代表
◎親学アドバイザー(一般財団法人親学推進協会)

 

・東京都出身、千葉県船橋市在住。
・教育関連機関での時短勤務中。
・「男子って…」が口癖の2男児の母。
・将来の夢は、ヤギを飼うこと。

 

船橋ワーキングマザーの会
地域のワーママ仲間づくりと子連れ参加できる学びの場
毎月1回(土日)子連れ参加できるイベント開催中。
船橋市市民公益活動公募型支援事業

 

 

 

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