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【野菜ソムリエの野菜ぎらい克服塾コラム⑩~野菜の栽培で食を大切に~】

 

【野菜ソムリエの野菜ぎらい克服塾コラム⑩~野菜の栽培で食を大切に~】

 

みなさんこんにちは。野菜ソムリエの矢島真沙子です。これまで野菜ぎらい克服に関して、各野菜の苦手要素をおさえた調理方法や、楽しみ方を中心にお伝えしてきました。その野菜はお店に並んだり、台所で調理する前はどのように生長しているのでしょうか?今回のコラムでは「野菜を育てること」についてお伝えしていきます。

 

 野菜を育てる=畑に土を耕して、種をまいて、水や肥料を与えて・・・。難しそう!というイメージがあるかもしれません。もちろん多くの野菜はそのような工程が必要となりますが、ご自宅のベランダなどでも、野菜を育てることができます。しかし我が家の場合はベランダの日当たりが悪く、栽培をしてもなかなかうまく育ちません。また外出時間が多く、あまり栽培に手をかけることが難しい状況です。

 

私のように栽培環境に恵まれず、忙しい方にお勧めしたいのが「豆苗(とうみょう)」の再生栽培です。豆苗とは、エンドウマメを発芽・生長させたもので、根っこがついた状態で売られています。豆苗の栽培・再生のさせ方は、とても簡単です。用意するものは透明な容器と、種から上を切り取った豆苗の苗だけ!容器に苗を入れて、根っこが浸る程度の水を注ぐだけです。台所の窓辺など、できるだけ日当たりのいい場所に置いて、1日に1回程度水を取り替えます。7日~10日ほどで切り取った芽がどんどん伸びてきて、最初に購入したくらいの長さまで生長します。植物なので、やはり太陽が好きなようです。自然と日光の方を向いて伸びようとする豆苗の姿を見ると、生命力を感じます。栽培中は娘と毎日伸びていく様子を見て、「まだかな?」「もう少しで食べられそうだね!」と観察を楽しんでいました。

画像3月②

 

このように自宅ですぐに取り組める再生野菜は始めやすいかと思います。種から育てる場合は、容器や脱脂綿を用意すればカイワレダイコンやブロッコリースプラウト、マスタードシードなども育てることができます。もちろん環境が良ければ、ベランダでトマト類、ミニニンジン、ピーマンなど簡単にできるベランダ菜園にチャレンジすることもお勧めです。

野菜の生長を通して、野菜に対する愛着心がわき、食を大切にする気持ちが育ってきます。もし一緒に育てた野菜が収穫できたら、それが苦手な野菜でも「食べたい!」という気持ちになるかもしれません。自分で育てた野菜の味は特別なものになるかと思います。ぜひ簡単なところから、親子で野菜栽培に取り組んでみてください。

 

野菜ぎらい克服塾に関するコラムは今回で最後となります。

今までコラムをご覧いただきまして、どうもありがとうございました。

 

協力: 野菜ぎらい克服塾