子育て女性にきく、女性活躍やジェンダーギャップアンケート調査結果
世界経済フォーラム(WEF)が国別に男女格差を数値化した「ジェンダーギャップ指数2021」(政治・経済・教育・健康の4分野)が発表され、日本は調査対象となった世界156カ国の120位となりました。
主要7カ国(G7)では引き続き最下位で、特に衆院議員の女性割合が低いことなど、政治参画における男女差が順位に影響しています。そこで子育て女性支援イベントやメディアを運営する(株)ルバートでは、子育て中の女性を中心に、実際は女性活躍やジェンダーギャップをどのように感じているか調査を実施しました。
まず、女性活躍やジェンダー格差の是正が進んでいるか?の実感は「非常にそう思う」は3.9%と低く、「まぁそう思う」と回答した人とあわせても「あまり思わない」「全く思わない」という人が53.2%と半数以上は実感を持てていないようです。
また、80.6%の人が男女の格差を感じることがある、と回答。特に「職場の決裁者に女性がいない、話を進めるのに女性であることで不利な扱いを感じた」というものから、「家事育児は女性がするものという価値観が根強い、女性ばかり変化や負担を求められていると感じている」といった趣旨の意見は多数ありました。「基本のジェンダー教育を見直してほしい」「格差や不平等に気づいていない人も多く何十年も変わっていない」といったコメントもあり、職場や家庭・周辺の環境によりジェンダー格差や差別を感じる強弱に差はあるものの、多くの子育て女性はジェンダーギャップを感じている結果となりました。
より幸せな子育て社会に求めるものとしては、
1位「柔軟な働き方の浸透(リモートや時短勤務など)」、
2位「男性の育休取得や家庭参加」、
3位「保育園・保育サービスの整備/待機児童解消」でした。
生物学的な性差は否定できないにしても、まずは社会としてジェンダー格差があると感じている人が多数いる実態に理解を深め、誰もが取り残されない、ジェンダーバランスのとれた社会づくりに向けてできることを考えるきっかけとなれば幸いです。
≪回答期間≫ 令和3年4月3日~4月30日 ≪有効回答数≫ 103人
調査結果(PDF)はこちらからご覧いただけます。