前回は、こどものためのトリートメントとして、簡単にできる手のツボを書きました。
臓器の中でも消化吸収をつかさどる「脾」を小さなお子さんは気にしてあげてほしいと思います。そこで、脾を丈夫にするトリートメントを症状別にまとめてみました。
※アロマオイルは必ず植物オイルに希釈して使用してください
(植物オイル10㎖に精油1滴を混ぜる)
3歳未満の乳児・幼児にはマッサージは控え、芳香浴のみにしてください
①嘔吐・下痢
【アロマオイル】 スイートオレンジ または カモミールローマン 1滴
【手のマッサージ方法】親指と薬指の補法 ※前回の①を参考にしてください
【漢方薬】五苓散(お腹をあたためたいときの下痢止め)
②便秘
【アロマオイル】スイートオレンジ または ラベンダー 1滴
【手のマッサージ方法】薬指の瀉法
【漢方薬】小建中湯 (こどもの腹痛に)
また、どちらの症状でもリンゴジュースなどこまめな水分補給をします。
脾は体全体に栄養をいきわたらせるために重要な役割を果たしています。嘔吐などが続くと肺にもトラブルを起こしやすくなるため、胃腸が弱まるとアトピーや風邪をひきやすくなります。いい香りで優しく手をマッサージしてあげてください。
なお、漢方薬は市販薬として流通していますが、使用の際はご確認の上お求めください。
脾を整えることは健やかな発育を促します。
お腹の調子を崩しやすいお子さんにぜひ試してほしいと思います。
加藤和歌子 調布市在住。AEAJアロマテラピーインストラクター、ハンドケアセラピスト、アロマブレンドデザイナー
JAMHA ハーバルセラピスト、薬膳コンシェルジュ、アートクレイシルバーインストラクター
★出産後の体調不良がきっかけで 自然療法の素晴らしさを学び、アロマ&ハーブ、中医学に目覚め、様々なスクールで学ぶ。調布市内の特養でアロマハンドケア、自宅で「アロマ&薬膳食講座」の開催、活動の幅を広げていこうと現在も勉強中。アロマで「香り」を、ハーブで「色」を 薬膳で「食」を、五感で楽しむワークショップを開催中です。