乳幼児期の食生活は心身ともに成長・発達の著しい時期でもあり、この時期に身に付いた食生活が今後の生活にも大きく影響していく可能性も大きいのです。
私には4人の子どもがいます。1人目・2人目の時には順調だった幼児食。3人目の息子の時にとっても苦労しました。
同じように育てても全然違うものですね。
食の好みも4人バラバラ・・・。
全員の好みを聞いていると献立が決まらず、喜んで食べてほしいから好きなものを作ってあげたいなという気持ちもあるものの、そうはいきません。
近年、子どもの食事で問題になっているのが「こ食」です。
こ食という言葉を聞いたことがありますか?
「こ」=個・孤・固・小・粉・濃が当てはまります。
●個食・・・家族揃って食べていてもそれぞれ食べているものが違う
●孤食・・・1人で食事をしている
●小食・・・食べる量が少ない
●粉食・・・粉を使った主食を好んで食べる
●濃食・・・濃い味付けのものを食べる
中でも「孤食」は家族が不在で子どもだけで食事をしている。
または、家族がいても1人で食事をしている場合をいい、好き嫌いを増やす原因になったり心身の発達にも影響をもたらすと言われています。
孤食は他のこ食を招く原因にもなりやすく注意が必要です。
我が家も、朝は子ども達が先に食べて
私は登校してからゆっくり食べる時がありました。
すると、茶碗にご飯が残っていたり、時にはほとんで食べていないこともあり、
これじゃダメ!と一緒に食べるようになりました。
一緒に食べることで得られることとして
1、一緒に食べると、その日の朝の体調がわかる
食欲がないと熱があるのかな?お腹の具合でも悪いかな?と判断できます。
2、食事のマナーを伝えられる
お箸の持ち方・「いただきます」「ごちそうさま」をいうなど小さい頃から身につけてほしい食事のマナーを伝えることができます。
3、親子のコミュニケーションがとれる
「今日は公園に行って楽しかったね」「明日は○○しようね」「今日こんなことがあったんだよ」と会話を楽しむことで親子のコミュニケーションがとれます。
4、同じものを食べることで苦手なものにも挑戦できる
美味しそうに食べる姿を見て「ほんの少しでもいいから食べてごらん」って言われると「少しなら・・・」と食べる気持ちになるかもしれません。一口でも食べたら大袈裟なぐらい褒めてあげてくださいね!
5、食の知識や興味が増える
「食べるとお肌がツルツルになるんだよ」「筋肉モリモリになって早く走れるようになるよ」と声をかけてあげれば興味を持つようになります。また食材の名前も覚える場にもなりますので「この野菜の名前わかる?」とクイズを出しても楽しいですね。
6、調理・配膳・片付けなどお手伝いを通して料理に関わることができる
自我の芽生えと共に自分でやりたい!という気持ちが育ってきます。年齢に合わせて調理・配膳・お片付けなどできることを見つけて任せてみるのもいいですね。失敗も経験になり責任を持って最後までやり遂げることで達成感を味わうこともできます。
一緒に食べることは良いことがたくさんあります。
みんなで食べる「共食」が増えることで心も体も豊かに成長します。
忙しくて食事の時間帯が合わないことがあるかもしれません。
週に1~2回でもいいので一緒に食べる時間を増やしてみてください!
きっと、お子さんの笑顔が増え素敵な未来に繋がるはずです!
園田奈緒(そのだなお)
(社)日本キッズ食育協会 キッズ食育トレーナー
栄養士と子育ての経験を活かし2013年に離乳食教室を始める
レッスン内容にキッズ食育を取り入れたくキッズ食育トレーナーの資格を取得
キッズ食育スクール「青空キッチン旭川スクール」開校中
北海道旭川市にて離乳食・幼児食教室happyclover主宰。
料理教室、講座、子育て支援センターや保育園での食育活動、レシピ開発、コラム執筆、イベント開催等を実施している
長女(小6)次女(小4)長男(小2)三女(年中)の4児の母
facebook:離乳食・幼児食教室happyclover
instagram:naosonoda