【出展者インタビュー】ターゲットを明確にしたキャッチで自分で集客することが大事
ママハピEXPOのLittleマルシェエリアでは、ママ&未就学児向けコンテンツをお持ちの地域の団体・個人事業主さんがワークショップや物販ブースなどを出展されています。 今回は以前から各所のママハピEXPOで出展されている...
「娘が小さいうちはやりくりすれば生活できるから傍にいてあげたほうがいいのでは?」
そう夫に言われた、または自分がそう思った、という瞬間があった方は多いのではないでしょうか。
今回は、週3/パートから役員になられたという(株)ESSPRIDEの
野瀬絢さんに勇気をもらえるお話を伺いました!
1.野瀬さんの以前のお仕事と今のご家族状況は??
以前は英会話スクールの営業を3年やった後に、大手人材会社で
3年ほどサイトリリース部隊で事業立ち上げに携わっていました。
結婚・出産を機に、他部署異動や時短の提案ももらったのですが、「仕事するなら
がっつりやりたい」という思いや、リーマンショック後でチーム仲間が
色んな異動・出向・転職をしているなか自分だけ同じ部署に都合よく戻る
ことにも疑問があり、退職を決めました。娘はいま小3(8歳)です。
2.なぜまた働きたいと思ったのでしょう?きっかけは?
退職後半年で出産した後、1年は余裕がなくて、睡眠欲と食欲のみ(笑)。
娘が1歳になったときに、自分の母から「おめでとう、ママ1歳だね」と言われて、ハッとしました。
娘のこの1年間の成長と比べて、自分の変化度がなんて小さいものなのか?
社会における自分の価値が上がっていると思えず、娘が成長して自分1人に戻った時
の恐怖感がわいてきたんです。
高校時代に、母校の先輩である見城美枝子さんというジャーナリストの方の講演を
聞いたときに、母と同じくらいの歳なのに格段に人生の楽しみ方が違うと感じました。
見城さんの、「娘が応援してくれて、働いているママが好きと言ってくれている」という言葉を
聞いたときに衝撃を受けました。母もそういう人生を選べぼうと思えば選べたはず。
私が小さいころ「家にいてほしい」と言ってしまってた気がしていて
なぜお母さんを応援する子どもになれなかったんだろう、
お母さんという前に一人の女性の人生という考え方があるんだ、と感じました。
3.ご主人は反対しませんでしたか?
最初は週3ならOKという感じですね(笑)。「娘が幼稚園卒園するくらいまでは、やりくりすれば生活も
問題ないし、娘の傍にいてあげたほうがいいんじゃないか」という考えでした。
ですので、家で自分の価値を高めたい承認欲求みたいなものが満たされる方法を探して
アロマテラピー検定2級・1級をとったんです。
その際に、いちいち費用がかかるものを旦那さんに聞かないといけない自分、
お願いしないといけない自分をあまりいいと思えず(笑)
やりたいこと、学びたいこと、ほしいものなど、
自分で自分の選択ができないって、なんかこんな自分どうなの?って。
そんなママに育てられた娘はそうなってしまう。
私も見城さんのように生きたい。それを体現する背中を娘に見せるのが何よりの教育
と思ったんです。
だから、夫には習い事も含め、自分で自由になるお金を自分で稼ぎたい。
ちょっとした主婦の付き合いなどお金のかかることも増えていたので
生活費の足しにしたい、といって理解を求めました。
4.なぜ今の会社に入社したんでしょうか?実際入ってどうでしたか?
まず制約として週3回という条件で働くことに合意してもらっていたので、
サイトで探して面白そう!と応募したのが今の会社です。
当時は時給制のパート。人材会社にいたからこそ、主婦の市場価値の厳しさを
知っていたので飛び込みました。
パートで働く土壌は先輩事例もあったのですが、結果的に楽しく自分に合って
いました。私は概念や方向性だけ決まっていたら、細かくルールを押し付け
られることなく自由に任せてもらえると力を発揮できるタイプ。
新規事業を広げるタイミングで自分の事業立ち上げや営業経験も生かせたので
ひとまず電話やメーリングリストをつくって営業しました。
すると、入社6日目に初受注。
次の出社日に、社長が私を探して声をかけてくれました。
その後は営業会議や企画会議にも入って、とチャンスを増やしていただきました。
その場で「野瀬はどう思う?」と聞いてもらえて、参加できるものが増えていきました。
5.何を大事にどういう気持ちで働いていたんでしょうか?
きっかけは12月忘年会のときです。
週3を週5勤務にしないかと言われました。本能的にチャンスだと感じました。
でも夫とは週3という約束でスタートしたパートです。
悩んで、外部役員にも相談したときに、「野瀬さんにとって1番働きやすい働き方って何?」
って問われたんです。
そこで「週2は家で稼働もできる、幼稚園の間は営業外出もできる」と感じて、
冬休み中にいろいろと調べ、「働き方改革」というテーマの提案書をつくったんです。
社長にランチをお願いして、その提案書を出しました。
そしたら「いいよ。」と簡単に快諾いただき、本当に
驚きました。提案やお願いが1回ですんなりOK頂けると思っていなかったので、
これは「何か恩返ししたい!絶対結果を出さなければ!」と感じました。
今後は新たに立ち上げている2つの新規事業を新しい収益の柱として私がつくりたい。
今の私だからこそ提供できる価値を出したいですね。
昨年まで人事として評価制度づくりや運用も担当していましたが、
男女関係なく、できる人は努力するし、努力できない人は結果が出ない。
女性がもっと活躍できる環境だけでなく女性側の「腹のくくり方」も大事だと思っています。
6.主婦・ママさんたちにメッセージをお願いします。
私は小学生の頃から「チャンスの神様は前髪しかない」という言葉が好きです。
迷ったらその言葉!で生きています。アンテナは張ってないとダメですが。
そういうチャンスがあった時に、自分を低く見ないこと。
飛びついてだめなら離れればいいから、まずつかむ。そうすると予期せぬ世界が
広がります。
あとは有言実行という言葉があるように、ちょっとでも働きたかったら口にして
しまうといいと思います。私は友人に言いづらくてブログで書きましたが(笑)、
言うと言葉に力が宿り世界をつくる。自分もやろうと意識が働く。
もんもんとしているだけは時間が勿体ないし何も生まないので、子どもからみても
親として悲しい。ママがまず自ら毎日楽しまないとですよね。
考え方として、子どもに習い事をちょこちょこ乗り換えてOKとするか?
と考えたときに答えはNOですよね。
継続し、乗り込えると自分の力になることを親は理解しています。
だから自分の生き方も子どもに教えたいことと一致させないと説得力がないし、
子どもは見抜きます。
主婦という立場を逃げの切り札にするのはずるいし、やめたいですよね。
筋の通っていて義理を大事にする野瀬さん。小さな一歩から着実に
信頼され実績を積んできたことに元気をいただきました。
貴重なお話ありがとうございました!!
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