「褒めることが育児には大事」とよく耳にしますがこんなことはないでしょうか?
子どもが苦手な食材のうちのひとつであるピーマンを頑張って食べたとします。
「ママ!見て!ピーマン食べられたよ!!」
満面の笑顔で嬉しそうに報告してくれる様子、何となく分かりますよね。
ここで、お母さんは何と答えるでしょうか?
「良かったね!ピーマン食べられるようになったんだね!!」
この後に言ってはいけない余計な言葉
ピーマンが食べられようになったことについて、褒めて終わりにできれば良いのですが、
「じゃ、次はシイタケも食べられるように頑張ってね」と言ってしまいがちです。
しかし、この後から付け足した一言は言ってはいけないのです。
子どもは頑張ってピーマンが食べられるようになったのに、「じゃ、つぎは・・・」
とお母さんに言われたことで、今回の頑張りが無かったことにされたような気持ちになってしまいます。
そして、ピーマンが食べられるように努力したくらいでは、認めてもらえない。もっと頑張らないと駄目なんだ。と感じてしまいます。
子どもが成長していくと、ハードルはより高いものに…
子どもが小さいうちは、食べ物、お片付け等の身の回りの生活習慣についておこる、このような親子の会話ですが、もっと成長するとどうなるでしょうか。
苦手な科目のテストでは、いつも50点か60点くらいしか取れていなかったのに、ある日いつもより良い点数を取ってきたとします。
「お母さん!テストで80点だったよ!」
子どもは、とても嬉しいでしょうし、お母さんにも認めてもらいたいし、一緒に喜んで欲しいと思って報告しているはずです。
母「良かったね。今回は良い点数じゃない!・・・それで、平均点は何点だったの?」
子ども「・・・90点」
母「あら、平均点以下なら、良くないじゃないの。もっと勉強しないとね。次は頑張って」
お母さんに悪気は無いのです。
ただ、子どもに対する応援の仕方を少し間違えてしまっただけなのです。
他の誰かと比べたり、平均を気にしたりする必要はありません。
子どもは頑張った。ただ、それだけを認めてあげれば良い
のです。
そうすることで、子どもは誰に言われなくても「次はもっと良い点数が取れるようにしよう」と努力していくようになっていきます。
今回はアドラー心理学を参考に原稿化しました。
アドラー心理学では、人格や心に注目するのではなく、「行動」に注目しています。
もちろん、人格や心も大切なのですが、「何が原因か」という過去に囚われすぎず、「今後どうするか」を育ててあげることも、時には子育てに役立つのではないでしょうか。
出典:子ある日和
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