生活の中にあるルーティン
こんにちは! チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。 相変わらずのコロナ禍で、まだまだ制約されることの多い生活が続いていますね。 普段通りにいかないことが増え、改めて多くの人は日...
ゴールデンウィークのFacebookのスレッドにはたくさんの山菜たちの話題が上っていましたね。
「たけのこ」たくさん掘ってきたorいただいたけれども、どうしようかなぁ?
という話題が多かったように思います。
春は、デトックスの季節とも言われていますが、寒さから守られてきた身体が目覚めはじめる季節です。
春は、苦味。夏は、酸味。
秋は、辛味。冬は、脂肪。
とは、昔から言い伝えられていることば。
夏になると、さっぱりとしたものを食べたくなるのは、簡単に思い出せますよね?
春の野菜には苦みが多いことも、少し考えると思いだしていただけるでしょうか。
冬に脂肪の多いものを食べて、冬の寒さに備えるというのも、なんとなく想像できますよね。
実は、旬の食べ物と身体には、非常に密接な関係があると言われています。
自然ってすごいですよね。
さて「春は、苦み。」ですが、
「ふきのとう、タラの芽、山うど、たけのこ」苦味のある食材が春に多いのはみなさんご存知のことと思います。
春。気温がどんどん上昇し、それと共に生じる「肝臓」の高ぶりや、ほてり、のぼせなどをしずめるのが、これらの春の旬の野菜たち。つまり「冷やす」役割を持っています。
ですので、春の苦味の食べ物を冷え性の方々が食べ過ぎるのは良くないとされています。
妊婦さんが、食べ過ぎると良くない食べものに、
「わらび、ぜんまい、たけのこ」がありますが、実は、これらは身体を冷やす食べものなのです。
(トマトの旬も夏ではなく、今のこの季節で、身体を冷やす食べ物と言われています。トマトについては、また別の機会にお話をしたいと思います。)
このように、春の「苦味」には、色々な役割があるのです。
でも、子どもたちには嫌われモノの苦味。
前回の記事「ママには苦しいダメだし食育2「本能が好む味、知っていますか?」という記事には、
本能が思わず、選択してしまう「五味」について
書かせていただきましたが、
「五味」の中の「苦み」は、逆に本能ではあえて選ばれない味。
苦味は「毒」に代表される味。本能では、避けてしまう味なのです。
ほら、良薬口に苦し。
味覚でいえば、薬もその延長上にありますね。
しかし、「春の苦味」も、「春の味だわぁ」と言いつつ大人は楽しみます。
20歳になってはじめて、飲んだビール。
一口目は、本当は苦かった…。
でも、苦いなんて言ったら格好悪いな、早く大人の仲間入りをしたいな、と
経験を重ねていくうちに、好きになった方も多いのではないでしょうか。
そうなんです。
「苦味」というのは、経験で好きになっていく味。
良い経験を積み重ねれば、積み重ねるほど好きになっていく味。
「五味」の中でも、本能では嫌いだけれども、経験で好きになる味というものがあるのです。
本能で苦手な味を、無理に食べさせるのは難しいですね。
「いいから食べなさい!」というのは、食の思い出を悪くし、
好き嫌いが増える原因のひとつですので、できれば避けたいものです。
では、どうしたらよいでしょうか?
ちょっとした魔法をかけてみましょう。
苦いので、砂糖を多くふりかける?
いえいえ。
マスキングをしてみましょう。ちょっと苦みを感じにくくする。
ふきのとう、たらの芽。一番最初に思い浮かぶ料理が、天ぷらです。
山菜は天ぷらにして食べることの多い食材。
そう。山菜の「苦味」は、油によってマスキングされ「苦味」が和らぎ、食べやすくなるのです。
だから天ぷらで食べることが多いんですね。
苦みをマスキングするのは、油なんです。
ですから、油たっぷりの料理で、苦みを食べやすくする…。
そんな方法で、少し試してみてください。
「苦み」のある野菜は、もちろん季節の身体にとってとてもよいもの。
でも、無理に食べさせる必要はありません。
油でマスキングをした苦みをやわらげた食べ方で、お母さんご自身が、
「おいしいね。今は苦手かもしれないけれど。大人になればわかるよ~。」
と、思いっきり微笑んでください。
春に苦みのある食材を、ママが食べていた。
それも、ひとつの「食経験」ですから…。
さとう りさ HPはこちら
creative&logical&happyな食育お料理教室HappyFood代表
食育から生きる活きるを創る~ Creative食育Design研究所所長
私立中学高校の魅力を伝えるキャンパスビジュアルマガジンSCHOOL副編集長
一般社団法人子育てマイスター協会 Managing Director
一般社団法人味育協会 MIIKU(味育)マスター認定講師
慶應義塾大学総合政策学部卒。大学時代より人事教育を学び、大手電機系企業にてキャリアデザインプログラム設計を担当、その後外資系人事コンサルティング会社にて人材像及び人事評価と教育、コンピテンシーについて研究。2000年HappyFood設立。食と教育をデザインし、数々の飲食店立ち上げ及び商品開発、研修を行う。教育と食に関するインタビュー及びプロジェクトで出会った人数は数百人にのぼる。教育と食に携わるうち、小さい頃からの経験が大切だと感じ「Creative食育研究所」を設立、「食をツールとしたコンピテンシーベースのアクティブラーニング授業」を展開。味覚教育とビジネススキルを取り入れた食育教育を行う。一方、子どもたちに未来を!とSCHOOL副編集長として、様々な学校取材に行く毎日。『こどもたちが未来にはばたくための力(創造力・思考力や表現力等)を伸ばし活かすことを考えるためのプラットフォーム設立に向けて』企業や学校と連携準備に奔走している。
フェイスブックは、www.facebook.com/lisa.i.kobayashi
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※私立中学校高校の教育に興味のある方を募集しております。また、私立中高と受験生ご家族のためのサイトを準備中。食育事業では、子供たちの表現力や思考力、創造力を伸ばすためのアクティブラーニング授業/キャリア教育を実践しています。ご興味のある方は、ぜひフェイスブックよりメッセージをいただければと思います。
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ママには苦しいダメだし食育2「本能が好む味、知っていますか?」
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