ある暑い日の午後、懐かしい友人にスーパーの店先でばったり出会いました。
「あっ!?」「わぁ~久しぶり~!!何年振り???」
お互い顔を見合わせてびっくり!
ひとしきりお喋りを楽しんだ別れ際に、彼女は微笑みながらこう言いました。
「会えてうれしかった。」
彼女もこの再開を喜んでくれたんだ、楽しいひとときだったんだなぁ…。と、しみじみ嬉しく実感が出来て、私の心はさらにほっこりと温かく満たされました。
わたしが感じている肯定的な感情の言葉こそが『魔法のコトバ』
こんにちは。笑顔で子育てを応援しています。
親業訓練インストラクターの加藤由紀子です。
伝えていますか?うれしい気持ち。
いよいよ夏本番、子どもたちは待望の夏休みに突入。親子でたくさん楽しい時間を過ごしたいですね。
すでに続く連日の猛暑、ただ暑い!というだけでもなぜかイライラするもの。
さらに、親子で一緒に居る時間が多くなると、子どもがしていることがついつい気になって、お小言を言う回数も増えて、イライラも増えちゃう…。
「ごはんよ~おもちゃをかたづけて~。」
最初は優しく声をかけても、いつまでも遊んでいてなかなか片付けようとしないと、声のトーンがどんどんヒートアップ!?
「おもちゃ片付けてって言ってるのが聞こえないの?」
「ねぇ、何度言ったらわかるのっ!!」
暑さのせいと思いたい…このイライラの3倍増し!?
ある時、ママは息子さんからこう言われて、ハッとしたそうです。
「ママは僕がちゃんとやっている時には何も言わないで、やってないときばっかり文句を言うんだね。」
子どもがおもちゃを片付けたときには、『おもちゃを片付けたこと』に目を向けていますか?どんな言葉をかけていますか?
わたしの嬉しい気持ちを感じてみる。
*ごはんを残さず全部食べた。
*姉が弟と手をつないで歩いている。
「日常の何気ないこんな場面で、どんな言葉をかけていますか?」とママたちにたずねてみました。
*ちゃんと食べてエライね。
*おねぇちゃんになったわねぇ。
と、子どもをほめる言葉が返ってきます。
「ママ自身は、何も残っていないお皿を見たときにどんな気持ちが湧いてきますか?あえて、自分の気持ちを感じてみませんか?」と改めて聞いてみると
*せっかく作ったんだもん、残さず食べたのを見ると嬉しいです。
*ニンジン食べたんだぁ…ってホッとするかなぁ…。
当たり前のことにも魔法のコトバ。
普段、特別気に留めないような何気ない場面、やって当たり前と思える場面でこそ、わたしはどう感じるだろうか、と、わたしの気持ちに目を向けてみましょう。
その時に感じた、嬉しかった、安心した、助かったなどの親の気持ちを言葉にして伝えることで、『親はこんなことが好きな人なんだ。』という親の価値観や人間性が子どもに伝わります。
また、言葉で伝えられることで、自分がしていることを親が見ていて認めてくれた、親に愛されている、と子どもは実感することが出来ます。
愛してくれる親の役に立ちたい、というおもいやりの気持ちや、自分で考えて自発的に行動しようという心も育ちます。
*おもちゃを片付けたね。助かるなぁ。
*お部屋がきれいになって、ママは気持ちがいいなぁ。ごはんがおいしく食べられるよ。
もし、こんな風に感じたら、ぜひ口に出して伝えてみてくださいね。
親子の心が通い合って、ともにハッピーになれる嬉しい気持ちの魔法のコトバで、夏のイライラを吹き飛ばしちゃいましょう。
大人だからこそ伝えたい。
我が家の娘たちは、もうすでに立派な大人の年齢です。自分が使ったお茶椀を洗うなんて、当たり前のことと思うでしょう。でも、洗ってあるお茶椀を見たときに、私は思わずヤッター!な気分。よし、伝えるチャンス!
「お茶椀が洗ってあるのを見たら、嬉しくなったよ。すぐにごはんの支度に取り掛かれて助かっちゃった。」
娘からは、『ニコニコニコニコ』のスタンプの返信が。
ゴミ出しはパパのお役目というご家庭も多いでしょう。ルールだから当たり前と済ませてしまわずに、助かるなぁ、嬉しいなぁと感じたら、最初は照れ臭いかもしれませんが、伝えてみませんか?何かが変わる…かも?
親業訓練インストラクター 加藤由紀子
・埼玉県家庭教育アドバイザー
・埼玉県草加市生涯学習指導者バンク登録者
・草加地区更生保護女性会会員
娘たちが高校生の時に、たまたま出会った『親業』のおかげで、大人になった親子関係での子どもへの接し方の道しるべを得ました。
子育て中の親支援として、講座や草加市内でワークショップを開催したり、県内各地区更生保護女性会主催の講演会での講師を務めています。
「おやぎょうコミュゆきかぐれ」ホームページ
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yukikagure
Facebook
https://www.facebook.com/yukiko1220kato
親業訓練協会
http://www.oyagyo.or.jp
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