こんにちは。
イデアデンタルクリニックの井手真理です。
今日は病気にかかりにくくなる子育て法②のお話です。
子供の頃、「あたたかくしなさい。身体を冷やしてはダメよ。」と言われた記憶はありませんか?
古くから言われている事、ことわざなどには
人類の知恵がつまっています。
人は現在のように科学が発達していない時代からずっと
生きてきました。
その間、経験から得た知恵を子供や孫に伝えてきているので、
昔から言われていることは馬鹿にできないものが多いのです。
その根拠を現代の科学で検証していくとなるほどなぁと思う事が多くあります。
(もちろん根拠のない言い伝えもあります)
今日はそんなお話です。
「ミトコンドリア」という言葉を聞いたことがありますか?
ミトコンドリアは身体のすべての細胞の中にあり、ひとつの細胞に数百〜数千個存在しています。
身体の機能を維持したり、動かしたりする時のエネルギーを作り出している器官です。(発電所に例えられることもあります。)
体温は36.5度に保たれていますが、これもミトコンドリアの働きによるものです。
お水を沸かして36.5度まで温めるにはたくさんの熱エネルギーが必要です。お水を温める時にはガスや電気をつかいますが、身体の中ではミトコンドリアがその役割を担っています。
冷え性などの未病は手足の細胞の中のミトコンドリアが上手く機能していない為に起こります。
クリニックではミトコンドリアに着目した治療を行っていますが、①腸内環境の改善 ②身体を温める ③鼻呼吸にしてお口を清潔に保つ 事をまず1番に改善していきます。
病気のほとんどは生活習慣から起こるので、それを治すもの生活習慣なのです。
ミトコンドリアがエネルギーを作り出す際に必要な材料は栄養・酸素です。
そして、ミトコンドリアは温度にとても敏感で体内の温度が下がると上手く機能する事ができません。また、身体の中で働く酵素も一定の温度が必要です。
身体を冷やすとミトコンドリアが疲れてしまい、身体を温めることにたくさんのエネルギ—を使います。
そのため、免疫や身体の修復などに回すエネルギーが足りなくなり、身体は弱った状態になります。
子供が大きくなる時に細胞は分裂を繰り返してどんどん身体が大きくなっていくのですが、その時にもミトコンドリアが作り出すエネルギーが必要です。
身体を温かく保つのは、ミトコンドリアからみてもとても大切なこと。
これから暑い季節になりますが、暑いからと言って冷たいものばかり食べると疲れやすく、免疫力が下がった状態になるので注意が必要です。
食べるもの、飲むもの、身体の表面が冷えていないかに気をつけて元気な毎日を送ってください。
井手真理(Mari Ide)
イデア健康サロン併設 イデアデンタルクリニック 院長
一社)国際予防医學推進協会 代表理事
・香川県出身、東京都在住
・1児のママ
・旅行と読書が大好き
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