こんにちは。
イデアデンタルクリニックの井手真理です。
今日は今話題の「腸と元気の関係」のお話です。
腸は栄養の吸収や排泄機能・免疫機能・ホルモン生成など、
私達が生きていくためにとても大切な働きを担っています。
お腹の中で赤ちゃんが大きくなる歳に10億年の進化が
お腹の中で起こっていることを知っていますか?
受精卵が魚類・両生類・は虫類・鳥類・哺乳類と地球上の生物が
人へと進化していく様子を再現していると言われています。
難しい言葉で言うと
「個体発生は系統発生を繰り返す」
と言います。
その受精卵が細胞を分裂させて様々な器官へと形を変えていく際には
お口や腸を含む消化管から最初に作られます。
最初に作られる器官というのは欠かせない器官ということ。
それだけ大切な器官ということですね。
また、腸は「第2の脳」とも言われ脳から独立して自分の判断で
働くことができる器官とも言われています。
悪いものを食べてしまっても、お腹が壊れて自動的に身体の外へ
出してくれます。頭で考えるよりも腸の方が正確だったりします。
私達の腸の中には千種類以上の腸内細菌が住んでいて、
ビフィズス菌や乳酸菌などの「善玉菌」
ウェルシュ菌や大腸菌などの「悪玉菌」
そしてどちらか優勢な方に味方する「日和見菌」という3種類の菌群が
陣地(腸壁)を奪い合いながら生息しています。
最近、アレルギーやうつなどの精神症状、ガンや免疫病など
さまざまな病気と腸内環境の関連性が指摘されています。
実際、クリニックの治療でも腸内環境を改善するとどんどん
身体が良くなっていく事を皆さん実感されているようです。
たくさんの細菌がいる腸内ですが、生まれる前の赤ちゃんの腸は無菌状態です。
生まれると同時に色々な経路から感染します。
産道を通る時に、お母さんの膣にいる菌を取り込むことは有名ですね。
赤ちゃんの腸内環境は生後1週間の間に大きく変化します。
生まれてすぐは腸内の酸素濃度が高めなこともあり、悪玉菌の大腸菌や腸球菌が増えます。
1〜2日後には母乳を飲むにつれてビフィズス菌(善玉菌)が90%以上に
なっていきます。
そのため、なるべく早く母乳を飲ませてあげる事が大切と言われています。
腸の環境を健康に保つことはたくさんのメリットがあるため、
まずは簡単に日常でできること
①発酵食品(味噌、醤油、納豆、漬け物、ヨーグルトなど)をたくさんとる。
②お腹を冷やさない。(体温以上の温かいものを食べる)
この2つを実践されてみてください。
早い方で1週間程度で体調の変化を感じられるとおもいます。
次回は「赤ちゃんの腸と離乳食」のお話です。
どうぞお楽しみに!
井手真理(Mari Ide)
イデア健康サロン併設 イデアデンタルクリニック 院長
一社)国際予防医學推進協会 代表理事
・香川県出身、東京都在住
・1児のママ
・旅行と読書が大好き
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