ママハピ

どうする?復職準備〜家事育児分担編〜パート3

さて、復職準備~家事育児編の最終パートです。

みなさんのお役に立てていただけたらとても嬉しいです。

 

写真3

 

 

パート3.1日単位は捨てて一週間単位で考えよう

 

パート1では、パパをいきなり戦力化はムリ!助走期間を設定しよう
パート2では、タスク洗い出しと緩やか担当決めをしよう
をお伝えしました。
いよいよ、パート3では実際の復職後の生活をうまく回す核心に入っていきますよー。
実はそこで必要なのは、仕組みやスキルではなく、マインドの強化なのです。

 

 

今回も、STEP1~3でお話していきます。
そして今回も、長いですので、お時間のあるときにゆっくりどうぞ・・・!

 

 

 

【STEP1】なんのために共働きするの?
何は無くとも、二人の信頼関係を再スタートしましょう。

私が共働きで大事にしたいのは、
ママが家庭運営を主導して、
ママが仕事でも頑張って「輝く」女性になることではありません。

 

 

パパとママが、
本当のパートナーとして、人生そのものを一緒に幸せに歩むこと。
そしてその姿を見て、子どもたちが
「将来大人になったらこんな幸せな人生を送りたい」
と思って育っていける家庭をつくること
   です。

 

 

そのためには、
全責任を二人で負う。
全役割を二人でこなす。
お互いに支え合う。

そういうパートナーシップが必要です。
将来的には子どもたちを含んだ、家族としてのチーム作りが必要です。

 

その関係の土台になるのは、夫婦の信頼関係だと思います。
まずすべきは、
「なぜ私たちは共働き家族になるのか」というビジョンを共有すること。

 

 

「キミが働きたくて働くんだから、全部自分でやりなよね。
オレに迷惑かけないでね」

とかマジでいうパパがいるとかいないとか聞きますが、それだと共働きは成立しません。

 

共働きは、ママだけの選択ではなく、夫婦の選択としてスタートしてください。
ママは、
「なぜ自分は働きたいのか」

「どんなふうに働きたいのか」

「仕事を通して得たいことはなんなのか」
を、ちゃんとパパに伝えてください。

 

 

「私は言ってる。わかってくれない」で止まらずに、
どうしたらわかってもらえるのか、手を変え品を変え、伝え続けましょう。

 

上のようなことを、自分の言葉で人に伝わるように語れるかどうかって、
実はすごく難しいことだと思います。
私自身も、自分に問うて、「うっ」となる部分もあります。
正解を探すというよりも、いまこんな風に感じている、ということを
ありのままに相手に伝えられたら十分だと思います。

 

また逆に、ママは、パパの仕事についても同じように聞いてみてください。
「どうしてその仕事をしてるの?」

「どんなやりがいがあるの?」

「仕事を通して目指しているのはどんなことなの?」

 

 

きっと、夫婦でこういうことを話し合えるのって、
時間がかかることだと思います。

 

いきなり難しい顔して上記のことを訊かないでくださいね(笑)。
楽しい雰囲気で、素直に相手が自分のことを話したくなる状況を作って、
訊ねてあげてください。

 

おそらく大部分の人は「そんなこと考えたことない」とか
「何?!急に言われてもわかんない」という反応が返ってくると思います。
「あなたの考えていることを知りたいから教えて」というスタンスで
いろんな場面で少しずつきいていくと、
時間はかかってもだんだんと考えてくれるようになると、私は信じています。

 

だって、夫婦ですからね。
しかもお互いに、自分の人生にとって大事な仕事を、
一生懸命にやっている仲間です。
相手の仕事への敬意や、キャリアを応援する気持ちをもって。
支えてもらいたかったら、まず相手を支えることです。

 

 

 

【STEP2】お互いの働く価値観と優先順位を共有する。

 

働き方革命!!と社会全体が取り組んでいる真っ最中の今。
でもまだまだ、働く環境、すぐにはよくなりませんね。
パパの帰りが遅いので、共働きで本当にやっていけるのか
心配でたまらないママも多いと思います。
(うんうん、みんな、心配と不安でいっぱいです。)

 

パパたちは、どうでしょうね。
心配しているように見えますか?
私たちと同じように、「どうしよう」と考えてくれていると思いますか?
そこになんとなく、温度差を感じてしまっていると、不安が強くなりますよね。

 

働き方を選べる時代になってきていますが、
実際はかんたんに状況を変えられない中で
パパたちも実は、すっごく奮闘していると思います。
(社内のパパたちを見ていても、ワーママ会のパパ部を見ていてもそう思います)
好きなように仕事にのめりこめる状況でないのはわかっているのです。

 

それでも、男性はやっぱり一家の大黒柱として
家族を守らなければと思って仕事をしています。

いや、そんなのいいよ、私も働いてるんだから、「大黒柱」とか辞めようよ、
と私はいつも思います。でも、「男とは」「夫とは」「父とは」のイメージって、
かなり強烈に男性たちには染み付いています。

 

 

同様に、女性も「女とは」「妻とは」「母とは」のイメージを
ガチガチに背負っているかもしれませんよ。

 

 

産めよ育てよ働けよ介護せよ・・・の女性もしんどいですが、
男性もしんどい世の中です。

 

そういう「男性像」「女性像」自体が
時代に合わなくなってきていると頭でわかってはいても、

過渡期の我々としては、じゃあどう生きていけばいいのか、
自らの人生、キャリアをかけて実験的に取り組んでいくしかありません。

 

 

残念ながら、キャリアを生かせる仕事、
自分の力を発揮できる仕事を選ぼうとすると、
働き方を選ぶ選択肢が狭まってしまうこともあります。

 

 

(我が家も夫が働き方をかえたくて、転職を考えたことがありましたが、
やっぱり仕事のやりがいが大切、と現職に留まる決意をしました)

 

 

何に優先順位を置いて働くのかは、
お互いに試行錯誤していくのだということを前提に、
話し合い続けていきたいと思います。
(一回話してオワリではなくずーっと話し続けてくださいね)

 

 

具体的には、

「復職して半年くらいの間はどんな働き方になるのか」

「子どもの就学までに働き方に変化があり得るのか
(部門替えや転職などを視野にいれるのか)

「働いていくなかで譲れないのはなんなのか
(仕事のやりがいなのか、収入なのか、勤務形態や待遇なのか)

について、お互いの考え方を擦り合わせておいてもらいたいと思います。
どちらかが主導して決めるのではなく、二人で歩み寄る必要があると思います。

 

 

毎度毎度、我が家の例ですみませんが、
時々「なをこさんが時短ずっとは、なんで?!」ときかれます。
仕事好きなのに、なんでガマンしてるの?という意味での質問ですね。

 

それは、夫と話し合った上で、「今は」私がメインで育児と家庭のことを
担うことにしているからです。
私は仕事するのが大好きですが、夫の仕事の価値もすごく感じているので、
私の分まで世のため人のために働いてくれるなら、
私は子どもたちの成長を支えましょうと思っています。
仕事したい!と思う瞬間もありますが、
我慢しているような感覚は、無いです。
自分で決めたことなので。

 

そして、5年後はきっと違うペースで働いているだろうな~と
ふんわり思っています。

 

子どもの成長に伴って、親の役割や生活スタイルは大きく変化します。
来年の今頃は、きっと今からは思いも寄らない形で、
過ごしていることと思います。
そういう変化に柔軟に対応していきたいと思います。

 

 

どんな共働き家庭にしていくかの正解はどこにもなくて、
二人で、家族で、作っていくしかありません。

 

そのときに、心から相手の選択を受け入れていくこと、
つまり相手の選択したことも含んで
家庭の方向性を自分自身の選択として、

主体的に決めていくことが必要だと思います。

 

その時々に合わせて、状況を見て、話し合って、
ちょっと先の将来を見据え、道を二人で選ぶのです。

 

流されて、いつのまにか、とか言うのは、もうやめましょう。

 

 

 

【STEP3】今日できなくても、1週間くらいでリカバーできればいい

 

家族のことは、10年単位、5年単位、3年単位、1年単位・・・
最終的には1週間単位で考えるくらいで、充分です。

 

ビジョンを描いて、目標を設定し、
それを実現するための行動にブレイクダウンするのを、
仕事では当たり前にやっている我々ですが、
なぜか家庭ではビジョンを持たず、
日々に追われて過ごしてしまいがちです。

 

毎日毎日のタスクをこなすので精一杯になりますが、
日々、「今日がうまくいったかどうか」にあまり気を取られすぎず、
1週間単位もしくは2週間単位くらいで考えるといいのではと思います。

 

毎日の家事をきちんとしておこうと思うと、
まーこれが、うまくいくことがなくて!
自己嫌悪やイライラに陥ります。

 

 

でも、考えてみてください。
今日の洗い物が明日になっても、何も困ることありません。
2日くらい洗濯物がたまっても、どうにでもなります。
3-4日掃除機かけなくても、喘息じゃなければぜんぜん平気です。
1週間分の新聞が積み上がってても、誰も迷惑は被りません。

 

 

今日がうまくいかなくても、1週間くらいのスパンでとりもどせばいい。
それも、一人で取り戻そうとせず、二人で協力して。
そういう合意をどう、お互いで持っておくかに工夫を凝らしてください。

 

日々、大切にしたいのは、
子どもの成長と夫婦の信頼関係だけ
です。
子どもたちの初めての挑戦。
おもしろい言い間違いや意味不明の踊り。
くしゃくしゃの折り紙やヨダレを垂らした寝顔。
そういう細々としたことには、心を全開にしておきたいものです。
また、パートナーの表情の変化や、食欲、睡眠のリズム。
話題にすることや、見ているTVや読んでる本の好み、
仕事の状況や、お互いの実家の家族の状況。
そういうことにはいつも関心を払っていたいと思います。

 

他のことは、だいたい週に一回まとめてやっつければ、なんとかなります。
なんとかならない!!助けて!と思ったら、船橋ワーママ会に連絡ください。
先輩ワーママがいつでも話聞きます。

 

 

【終わりに】
パート3までのシリーズで書かせていただいたコラムの最後に
これから復職して、共働きになるみなさんへのメッセージです。

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共働き家庭では、
全責任を二人で負う。
全役割を二人でこなす。
その時には、思いやりと奉仕の心が大切です。

 

経営の神様、松下幸之助さんの言葉に、次のようなものがあります。

 

「〜奉仕の心を忘れたらいけない。
われわれはお互いに奉仕し合っているんや。

ぼくは諸君に奉仕している。
諸君もまたぼくに奉仕をしないといかんな。
お互いに仕え合うということやな。
仕え合うということが非常に大事や。
これを忘れたらいけない。
その心持ちがなかったらあかんで。
そういうものがお互いの絆をつなぐわけや。
それが人間の一つの姿や。〜後略」

(「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」
松下政経塾編 PHP出版 2009年より)

 

 

 

この経営者としてのマインドを共働き家庭の運営に当てはめると、
すごくしっくりくるなーと思っています。
目指しているのは、「絆」のある、心の繋がった、暖かい家庭。
そこで育まれる、人間らしい人間。
子どもたちだけでなく、私たち大人も生涯育ち続けます。
そのためにどんな家庭という育ちの場が必要でしょうか。

 

どちらかが我慢をしたり、
相手に合わせたりすることで成り立つ家庭ではなく、
お互いに仕え合う。奉仕し合う。
それって、どういう状態なのでしょうか。

 

それには家庭の数だけ、答えがあると思います。
誰かの真似をしても、絶対にうまくいきません。
パートナーとの対話を大切に、二人で作っていきましょう。
私も自分の家庭で試行錯誤しつつ、やっていき続けます。

 

 

ご家庭それぞれの考え方と形で、
ママも、パパも、子どもたちも、
みんながそれぞれに、のびのびと、いきいきと
仕事や保育園・学校という社会でも、
そして家では一番笑って過ごせますように。
いつも、心から応援しています。
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高橋 奈緒子(Nawoko Takahashi)

 

プロフ写真

◎ママハピサロン船橋 主宰
◎船橋ワーキングマザーの会 事務局代表
◆産業カウンセラー(JAICO)
◆国家資格キャリアコンサルタント
◆親学アドバイザー(一般財団法人親学推進協会)

・東京都出身、千葉県船橋市在住。
・教育関連機関での時短勤務中。
・「男子って…」が口癖の2男児の母。
・将来の夢は、ヤギを飼うこと。

 

船橋ワーキングマザーの会
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