ママハピ

「こうしなさい!」から「わたし」を伝えることに変えるとこんなにも変化が! ~ある学習塾での実際の事例をいくつかご紹介します♪~

私は今、ある学習塾でアルバイトをしています。

 

幼児さんから高校生まで、たくさんの子どもたちが通ってきます。
ここでは、私は毎回思い切って「わたしメッセージ」(「わたし」を主語にした自己表現)を出しています♪

 

 

 

 

例えば・・
・イスをガタンガタンさせている子に。
私「K君がイスをガタンガタンさせている音で、私はK君が何を言っているか聞こえなくて困っているの。
K君「(意外だ!という表情で)えっ?聞こえないの?」
私「びっくりしたの?  そう、聞こえないのよ。」
K君(だまってイスに座り直す)
私「これでK君とお話ができそうよ。ありがとう。」

 

・私が担当をしている子ども(すぐに走り回ったりする子です)が、教室に入ってきて、私と向き合ったとき最初に。
私「今日は〇時〇分まで、あなたと一緒にここで勉強ができるのよ。それ以上だと私、疲れてしまうの。
R君「先生疲れちゃうの?」
私「(R君の表情を見てうなづいて)そうなの・・疲れちゃうのよ。〇時〇分までにできるだけ一緒にやりたいの。一緒にやると早いからね。
R君(教材を出し始める)

 

・鉛筆(6Bなのです!)で机に線を書いている子に。
私「これ(机に書かれた線)、私が後で消さなくてはいけないから、とても大変なの。(本当に大変なので心を込めて)」
S君(自分の消しゴムで消し始める)
私「あら、ありがとう。」

 

・採点中にたくさん話しかけてくる子どもに。
私「今、まるつけをしているので、あなたと話していると、どこまでやったかわからなくなって、間違えてしまうのよ。
Tさん「えー! 先生なのに間違えるのぉ~?」
私「先生なのにって思った?  そうなの。私、間違えちゃうのよ。」
Tさん「じゃ、今度〇〇先生(教室長の先生)に間違えないように教えてもらったら?」
私(笑いながら)「そうね」
Tさん(自分の席に戻る)

 

・とても読みやすい字で提出をした子に。
私「とても読みやすい字で、採点するのも気持ちがよかったわ!
Hさん(ちょっと恥ずかしそうにほほえむ)

 

・隣の席の子の忘れ物(机の下に脱いだ靴下ですが・・;;)を届けに行った子に。
私「ありがとう。気がついて届けてくれたのね。助かったわ。
A君「うん。(得意そう)」

 

 

いつもいつもこのような会話になるとは限りませんが
相手のしていることで、自分がどうかということを伝えると、相手の気持ちにも目が向くので不思議です。

 

私達は、相手のしていることは見えています。だから「こうしなさい」「こうしてはダメ」と言いやすいのです。

 

ですが、自分のその時の気持ちは見えていなかったりします。
相手がしていることで、自分がどんな気持ちになるか、自分は何を被るのか。
相手に向けていた目線を、今度は自分に向けて、「わたし」を伝えられるようになると、「わたし」が相手に伝わりやすくなり、その分、相手からの協力も得やすくなったりします。

 

 

 

 

親業では「わたしメッセージ」で自分を伝えることと、相手の言い分を「聞くこと」をたくさん学びます。
毎日の言葉かけを工夫すると、自分も家族も気持ちよく過ごせるますよね♪

 

☆子どもへの効果的な声かけのコツ☆
夏休みを笑顔で送るためのワンポイントコミュニケーションセミナーも開催します。
http://www.oyagyo.jp/lecture/index.php

 

 

 

♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞♡∞

 

 

訓練協会シニアインストラクター 式 場 敬 子
□心理カウンセラー
□千葉県教育委員会「みんなで取り組む千葉教育会議」委員
□看護ふれあい学ふれあいコミュニケーションリーダー1級
□教師学インストラクター
□アンガーマネジメント キッズインストラクター

 

千葉県市川市在住。3児の母。
自分を「良い母」とは思えず、自信が持てなかった育児中に出会った「親業」が、自分の人生の指針となりました。
自らの実体験を基に、親も一人の人間として子どもとどう向き合って行くかを、たくさんの親達に講座や講演会を通してお伝えしています。
同時に、あらゆる人間関係においても活かせるコミュニケーションスキルを、様々な場でお伝えしています。

 

E-Mail: shikiba@oyagyo.jp
ホームページ: www.oyagyo.jp
式場敬子ホームページQRコード→
facebook twitterも開設しています。

 

☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞☆∞
親業について詳しく知りたい方は、協会ホームページをぜひご覧ください。
親業訓練協会HP:www.oyagyo.or.jp