ママハピ

子ども頃の話を聞くことは、自己肯定を高めます

こんにちは!チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。

 

子どもたちは、自身の小さい頃の話を何度も言うことがあります。
私たち大人から見たら、本人もまだまだ“子ども”なのですけれど(笑)
「私っていつも泣いて、直美先生のお膝をひとり占めだったよね」
「僕、木の枝が好きで、長いのから短いのまで、よく拾ってたよね」
なんて言ってきますから、
「おさるさんみたいに、抱きついて離れなかったんだよ~」と
本人が覚えていないことを言ってあげると、恥ずかしそうに笑っています。

 

「この哺乳瓶じゃないと、飲まなかったんだってね」
「長靴じゃないと行かないってよく言ってたみたい」
「ぼく、人のご飯まで食べちゃってたんだって」
「バギーでは寝ないのに、先生の背中ではすぐ寝ていたんだよね」・・・
なんて、それはそれは子どもたちは嬉しそうに話します。
これらの声は全部、親から兄弟から先生から聞いて知っていること。
そして、自分の記憶にはないこと。

 

長靴を履きたいとわがままを言った、先生がずっと抱っこしてくれていた
という事実を知り、自分がどれだけ愛されていたかを、
子どもたちはすごく知りたいのではないでしょうか。
誰かの記憶をたどりながら自分を探しているかのように感じることが
多くあります。
大人になってから知る、「愛されていた」という事実は、
何だかくすぐったい喜びにあふれていて、自己肯定を高めてくれます。

 

記憶にない時の話をたくさん聞くことは、子どもも大人も、
自分が愛されていたことを確認する時間なのでしょう。

 

皆さんにも、家族で何度も話す子どもの頃のお話ってありませんか?
自分で自分の自己肯定を上げることもできますが、
ご両親が一生懸命育ててくださったことを、改めて聞いてみるのも
いいですね。写真で過去の記憶を振り返ってみるのも素敵です。
それが自分を愛でる感情につながっていますから、
自分の知っている自分は、人の声からできているのかもしれないなあ、
なんて思ったりもするものです。

 

そういう私も先日、初めて聞いた話もあります。
母のお腹に私がいる時に女の子だと分かり、一生懸命、
毎日トイレを磨いたんだそうです。
「おかげで可愛くなったでしょ?」なんてはにかむ姿に、
今まで聞いたことがなかった母の思いを受け取った気がしました。

 

今よりも小さな頃の話を、たくさんお子さんにしてあげてください。
いかに可愛かったか、親がどう思っていたかなど、お腹にいた時の
ママの様子なども子どもにたくさん伝えてあげてほしいと思います。
そして、自分の子どもだけでなく、周りのお子さんの小さな頃のお話も、
覚えている限り伝えてあげてくださいね。
愛されて育った記憶が、人間を形づくる大切な基盤になっていきます。

 

 

チャイルド・ファミリーコンサルタント
山本直美

 

山本直美

 

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