こんにちは!
チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。
気が付けば、あっという間に桜の季節になりましたね。
先月のメールマガジンでは、
「GWまで、少しゆるめて過ごしましょう」とお伝えしました。
春はどうしても気持ちが焦ってしまいます。
親も新しい環境になっている場合には、なおさら、
アクセルを踏まずにいつものペースを大切に
過ごしてほしいなと思います。
とはいえ、「早く靴を履いて!」「どうしてお支度が遅いの!」
と怒ってしまう、玄関先でのいつものやり取りに
辟易してしまうママも多いのではないでしょうか。
何によって、子どもたちは認められたと思い、行動が促進されるのか。
今日は、子どもたちの「承認の仕方」についてお話したいと思います。
「子どもたちを承認する」ということがいまいち掴めないでいる親は、
案外多いように感じます。
褒めることだけが承認ではありません。
“プロセスをちゃんと言葉にする”ということが、
子どもを承認するということにつながります。
「まっすぐ色を塗ったんだね」「これとこれを並べたんだね」と、
経過を言葉にする。それだけです。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、
子どもの様子を観察していると、すぐにできるようになります。
絵を描き、塗り絵をし、作ったら・・・ハイ、おしまい。
「わー!すごーい!」と言うだけではなく、これらを飾ってあげるということが、
プロセスを認めるということにつながります。
「パパに見せようね」と言って、台紙(画用紙でもいいのです)をつけて素敵にして飾る。
これだけです。
保育園や幼稚園で、子どもたちの作品が飾ってありますよね。
子どもたちは嬉しそうに、得意げな顔をします。
そこにもちゃんと、このような意図があります。
親からお礼をしてあげるのも素敵です。
ご褒美も承認ですから、私もよく、
手裏剣を作って子どもたちにお返ししてあげたりしました。
もちろん、子どもたちは大喜びです。
祖父母の前であえて言ってあげるのもいいですね。
「○○ちゃんはこんなにご飯を食べました」と言うと、
「ぴかぴか食べたんだ」と得意げになったりします。
人にあえて言うというのも承認です。
では、子どもにとって“認められていない”と思うのは、どんな時でしょうか。
描いた絵を貼ってあげると、
自分のことをかまってくれていると感じます。
一方で、「上手ね」「すごいね」と言われるだけだと、
自分のことをちゃんと見てくれているという安心感にはつながりません。
大人に置き換えても同じですよね。
承認してくれている人は、気にかけて、見ていてくれる人です。
プロセスをちゃんと褒めることは、今日からやって頂ける小さな工夫です。
“褒められないとやらない子”になることを考えたら、
「わー!すごーい!」ではない言葉のバリエーションを、
親も少し意識してみることができると素敵ですね。
チャイルド・ファミリーコンサルタント
山本直美
▼NPO子育て学協会のHP
http://kosodategaku.jp/
▼NPO子育て学協会メールマガジンでは子育てが楽に、
楽しめるアドバイスをお届けしています。
http://kosodategaku.jp/mailmagazine