ママハピ

どうする?復職準備〜家事育児分担編〜パート2

前回に引き続き、「どうする?復職準備〜家事育児分担編〜」です。
パート2は、役割分担のお話です。

 

 

写真2

 

 

パート2.タスク洗い出しと緩やか担当決めをしよう

 

家の中のこと、子どものことは、数え上げると恐ろしい項目数になります。
私は個人的に「こんなにやらなきゃなんないのかー」と
げんなりしてしまうタイプなので、
今はあまり細かくリストアップしないようにしていますが、
これから復職のみなさんはぜひ、一度は
全項目を漏らさず書き出してみてください。

 

 

【STEP1】項目の洗い出し
家事育児その他家族の用事などやるべきことを、項目別に一覧化します。
(料理、買い物、掃除、洗濯、片付け、行事レジャー、育児、保活、
対外的なお付き合い、家計管理、設備管理など)

 

そして、それを今は誰がどのようにやっているのかを書いておきます。
育休中はママがやるのが当然、みたいになっていると思うので、
書いてみるとその負担の偏りに驚くかもしれません。

 

その現状に過敏に反応しなくて大丈夫です。
「私、こんなにやってるの?!
パパにこの現状を突きつけて、危機感を持ってもらわなきゃ!」
とよく聞くのですが、そういう突きつけは不要です。
危機感だけを煽っても、どうしていいのかわからないと、パパには行動のしようがありません。
(キモチが萎えるだけかも?)
なので、前回のパート1でお伝えしたように、徐々にパパの家事スキルをあげて、
二人体制での家庭運営を始めておけばいいのです。

 

「こんなにやることってあるんだねー、びっくりしたよー」くらいの軽い感じで、
リストを見せましょう。ママがやっていることになっている項目に
「オレ時々これやってるよ」とかって言ってきたら、チャンスです。
「そうだね!!そういうさりげないフォローで回ってるんだね、
一人じゃやれてないんだよ〜今でも!」と、パパの家庭貢献を実感してもらいましょう。

 

前回に続き、しつこいですが、「やって当たり前」の態度はモチベーションを下げますからね!

 

無駄な誉め殺しは不要ですが、心からの感謝や、
やってくれていることに光をあてることは大切です。
相手がモチベーションを高められる言い方や伝え方を研究しましょう。
セオリー通りよりも、
うちのパパ独自のモチベーションのツボを見つけることをお勧めします。
ちなみに我が家は、単純な「ありがとう、嬉しい」の言葉とスキンシップです(笑)。
男子にスキンシップは大事だそうです。ご参考になれば・・・

 

嘘や表面上の取り繕いは、パパも馬鹿じゃないですからバレますよ。
心から感謝できる、ママ自身の自分の心の扱い方を
研究することとセットです。

 

 

【STEP2】「可能性」の話をする。
さて次には、
新生活では誰がどのようにできる可能性があるか、を書き入れます。
この時のポイントは、「誰がやるか」を書くのではなく、「誰がやれるか」を書くのです。
お風呂掃除はパパの担当、と決める必要はなく、
ママができる時は、ママがやってもいいんです。

 

役割分担は、ママとパパが平等であることよりも、
とにかく「やりくりしやすいこと」を目指すのをお勧めします。

 

平等に同じ数や負担感の担当タスクを受け持つというのは、

実はやがて運用上支障をきたしますし、
精神的にもあまりいいものではなくなります。

 

 

例えば、担当制の権化、お役所を思い出してみてください。

 

子ども関係のことだけでも、
保育園の入所の申請は保育課へ
児童手当の申請は児童家庭課?
子育て支援センターの利用のことは地域子育て支援課?
幼稚園の補助金のことだと教育委員会?
発達に心配があると療育支援課?
あの~、チャイルドシートのついた自転車の貸してもらえる制度があるって
きいたんですけど、どこできけば教えてもらえますか?

 

 

いちいち個別に手続きが必要ってなると、うんざりしませんか。
誰かワンストップで、ひっくるめて助けてよと、私はいつも思います。

 

(船橋市の職員の方は親身になって助けてくれますよ、
上記はあくまでも例です。例。)

 

 

 

これをお家に当てはめてみてください。
掃除のことは、掃除担当しかしませんので、わかりません。
料理担当は料理以外は責任範囲外ですので関与しかねます。
とか言ってると、楽しくないですよ。

 

「私はお風呂掃除は担当じゃないから、しないわよ。
パパの担当でしょ。ちゃんとやってよね。
もう3日も洗ってないから汚いんですけど!
子どもが病気になったらどうするのよ。
休むの結局私でしょ?!
帰りが遅いからって、ちょっと睡眠時間削ってでもやってよね!」

・・・とかって、ギスギスしてきますよ、ぜったい。

 

担当は決めれば決めるほど、うまくいかなくなります…
じゃあどうすればいいでしょうか。

 

 

【STEP3】タスクの「主担当」と「サブ担当」を決める。
STEP2で書いておいた、「やれる人」に◎と○をつける、みたいな作業です。
やらなくてはいけないことを明らかにしておいて、
できる方が、できることをやるというルールです。

 

毎日の生活リズムで、できる可能性が高い方を主担当としておいて、
もう一人をサブ担当にしてください。
あくまでも、主担当とサブ担当です。

 

どちらか一人がタスクを全うしなくてはいけないという考え方は、
少なくともうちの家庭にはマッチしませんでした。
周囲の共働き家族の話をきいても、たのしく分担ができている家庭は、
結構緩やかに役割をきめています。
できないことがあってもそれを責めたりすることがない構造にしておくのです。

 

家庭は仕事場とは違います。

できないことがあっても、死ななきゃいいんです!

 

 

パパの帰りが遅いとかで、できることが少ないなら、
夜間や休日にすればいいことを、
まとめてやっつけられる配分にしておけばいいです。
洗濯物をスタートするのはママで、パパが帰ってきて干すとか、
夕食の支度と食事の世話はママがして、
片付けはパパが帰ってきて自分の食事の片付けと一緒にするとか。
朝は一番慌ただしいですが、それも二人の連携プレーで乗り切れます。
朝食の支度はママがして、その間にパパが子どもを起こして着替えさせる。
パパが出かける支度をする間にママが食事の世話をして、
パパがオムツを替えたり連絡帳を書いている間に
ママは出かける支度を済ませるとか、
阿吽の呼吸でコンビネーションが絶妙に決まると、
なんだかますます夫婦の絆も強まるような気がしますよ。

 

ゲーム感覚で楽しめるくらいの気持ちでやっていけるといいですね!

※うちのパパ、そんな緩くしてたら絶対やってくれない。高橋わかってない。
と思ったアナタ。やってくれるためにも、締め付けは逆効果です。
どうしたら「気持ちよく」彼が動けるか、
あなたが気分よく過ごせるか?を考えてください。
なにも、二人で背負い込まなくてもいいんです。
そのためには家事のアウトソーシングも手段として視野に入れてもいいと思います。

 

 

【STEP4】シミュレーションする。
復職する数週間前になったら、
復職したら、のタイムテーブルで行動してみてください。

 


朝起きる時間、出かける時間、帰ってくる時間、寝る時間を
復職後に合わせてやってみるのです。
実際に赤ちゃんを連れて出かけるのは短い時間でもいいので、
朝、出勤する予定の時間にお散歩にでも出てみてください。
お化粧して、子どもの支度して時間通りに出発するシミュレーションは、
パパと一緒に何度もやってみておくといいと思います。

 

あくまでも、これも家事のスキルが一定程度ないとお話にならないので、
きちんとパート1の準備をしてほしいと思います。
できないことをやらされると、時間もかかるしモチベーションも上がりません。
「やらされ感」は敵です。

 

手順は以上です。

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★ココ大事!【ちょっと補足しておきます】
できることまでしかやらない、となると、
気づいた方が多く負担することになりますので、
気づかない方が得、気づくと損してるみたいになります。
ママの方が時短だったり、気がつくタイプだったり、
完璧主義だったりすると(え、私?)、
自然とママが「損してる」みたいになってきます。

 

損してるような気分になったら、
それは、自分で損をしている状況を作っているのだと思って、
改めて自分の受け持ち範囲を確認してみてください。

つい、できることの範囲を広げすぎていませんか。
つい、できていたらいいな、のはずが、ぜったいちゃんとしなきゃと
目標レベルを高く設定しすぎていませんか。

 

子どもが栄養と休養と遊びを思い切り取れていること。
ママもパパも健康で笑って、お互いに感謝して過ごしていること、
元気に仕事に行けていること。
私はそれだけで十分だと思います。

 

 

子どもをキチンと育てなきゃ、奥さんとしても完璧に家を回さなきゃ、
仕事する人間として責任を全うしなきゃ!と
私たち(真面目女子)は背負い込みすぎます。

 

 

子どもが栄養失調になってしまうとか、家が汚すぎて怪我をしてしまうとか?!
そんなことにならなければ、ぜんぜん平気。
笑って過ごせるラインがどこなのか、
復職したらやっていきながら、探っていければ大丈夫です。

 

 

毎度我が家の例で恐縮ですが、
私があまりに「なんとかなるさ」でやらないので、
家事育児も夫のほうが上手なんではないかと思うくらいになっています。
お手本になるかわかりませんが、
ママがやりすぎるとパパの出る幕がなくなりますので、
ママは脇役でもいいんですよ。
できることをできるときに、できる範囲で。二人で取り組みましょう。

 

 

スタート前に完璧な生活プランを立てなくていいんです。
次回は、その辺りのお話をします。お楽しみに〜

 

 

 

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高橋 奈緒子(Nawoko Takahashi)

 

プロフ写真

 

◎ママハピサロン船橋 主宰
◎船橋ワーキングマザーの会 事務局代表
◆産業カウンセラー(JAICO)
◆国家資格キャリアコンサルタント(登録申請中)
◆親学アドバイザー(一般財団法人親学推進協会)

・東京都出身、千葉県船橋市在住。
・教育関連機関での時短勤務中。
・「男子って…」が口癖の2男児の母。
・将来の夢は、ヤギを飼うこと。

 

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