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子育て2015/12/16

元ガミガミママ、今、親教育の専門家が伝える「親にとって大切なこと」

 

こんにちは、元ガミガミママ、今、親教育の専門家の生駒章子です。

子どもを育てる上で「親にとって大切なこと」
あなたは何だと思いますか?

 

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「愛情」
「思いやり」
「包容力」
「経済力」
「忍耐力」ets…
どれも大切。
そして、大切に思うことは人それぞれ。

私は、ノーベル平和賞に3度ノミネートされたトマス・ゴードン博士の「親業」のインストラクターとして、
年間で120名以上のパパ・ママと直接お話しさせていただいています。
その中で「親にとって大切なこと」の1つ、もしかすると一番大切な事を気付かない、いえ!忘れてしまっているママ、パパが多いと感じています。

 

「親にとって一番大切なこと」って?
気になりますよね。
お伝えします。

 

それは、「親にならないこと」

「えっ!」と驚く方もいるかもしれませんが、親にならないことことこそが、子どもの自立や思いやりを育み、
親子がいい関係を作るために「親にとって一番大切なこと」なのです。

 

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■親にとって大切なこと、それは「親にならないこと」

 

言いかえるなら、親という役割としての自分ではなく、一人の人間としての自分で子どもに接するということです。

多くの親が、親になった瞬間に「親なんだから」「親になったのだから」と、自分の人間性を忘れ、親の役割としての自分で考え始めます。

 

親なんだから…子どもをちゃんとしつけないと…困らないように出来るようにさせないと…人様に迷惑をかけないようにさせないと…
それは、「~するべき」「普通は~するのに、しないなんておかしい!」そんな思考を作り上げます。
その思考から生まれる多くは指示命令で…言うことを聞かなければ「私は正しい、悪いのはあなた!」とばかりに攻撃的な言葉となることも。
「お友達とは仲良くしなさい」
「謝りなさい」
「そんなんじゃ、誰も遊んでくれないよ」
「勉強しなさい」
「ゲームばっかりやってるからでしょ」
「挨拶しなさい」
「声が小さい」
「他の人の事も考えなさい」
「親の言うことは聞きなさい」
これを、子どもの側から言わせればこうなります。

 

 

親なんだから…
「ママ友とは仲良くしろよ」
「謝まれよ」
「ご飯作れよ」
「ゲームばっかりやってるからだろ」
「家族の事も考えろよ」
「子どもの言うことは聞けよ」
「お前、親だろ」

 

 

もし、子どもからこんな風に言われ続けたら息が詰まりませんか?

 

 

■親の役割ではない、「わたし」の気持ち

 

これは、5才の男の子のママである受講生さんが、親の役割ではなく、「わたし」の気持ちを初めて子どもに伝えた時の事例です。

 

 

おもちゃで遊べば出しっぱなし…
着替えも言わないとやらない…
歯磨きだって毎日が戦争…
「片付けなさい!」
「着替えないと遅れるでしょ!」
「歯磨きしないと虫歯になるでしょ!」
「言われなくてもやってよ!」
言えばやるけれども、明らかに不満たっぷりの息子に、ママのイライラはたまるばかり…
でも…うちの子は言わないとやらない…そんな風に思っていたようです。

 

 

そして、ある日、いつものように、「着替えなさい!もう、何で言われないと出来ないの!」そう言うと、恨めしそうにこちらを見る息子…
「なんか文句あるの!あなたがやらないのが悪いんでしょ」そうたたみかけると、そっぽを向いて無言。
そのあと、何を言っても黙っている息子に腹わたが煮えかえる思いがしたそうですが…ふと、毎日言っても言っても報われない空しさ、子どもを萎縮させている自分が惨めで悲しくなって…
「ママ、毎日同じことを言うのに疲れちゃったよ。何だか…掃除をする気にもご飯を作る気にもなれない…」
すると息子が
「俺だってママに言われるとやる気がなくなるんだよ!やろうと思ってても言われるとやりたくなくなるんだよ!」
ママは、その言葉にハッとしたそうです。
「ママに言われるとやる気がなくなっちゃうの?」
「そうだよ」
「やろうと思っててもやりたくなくなっちゃうの?」
「そうだよ」
そのあと自然に
「ママ、毎日うるさく言い過ぎたんだね…ごめんね」
そんな言葉が出てきて涙が溢れたそうです。
その後、息子からはこんな言葉が…
「ママは謝らなくてもいいよ。俺がすぐやらないからいけないんだから」

 

 

■自分の気持ちを伝えると、子どもの気持ちが返ってくる

 

それは、子どもが何か出来ることよりも嬉しいこと。
その後、魔法のように片付けや着替えが早くなったわけではないけれど、以前より子どもの事を待つことが出来て、イライラすることも少なくなったとおっしゃっていました。

 

 

「親にとって大切なこと」それは、「親にならないこと」
親としての役割としてのあなたではなく、あなた自身を伝えていくこと。

ちなみに、パートナーや仕事場でのコミュニケーションも同じ。

役割ではない、「あなた自身」を伝えることが、お互いの距離を縮め、相手の心を協力的にさせるのです。
〈参考著/「親業」トマス・ゴードン著 大和書房〉

 

 

親の学校プロジェクト 生駒章子
元ガミガミママ、今、親教育の専門家
親の学校プロジェクト・代表
親業訓練インストラクター

プロフィール写真【親業用】

その昔、口うるさい不機嫌なママでした。「子どもを虐待してしまう人の気持ちが分かる…」そんな限界ギリギリだった自分のやり方を変えたのが「親業」との出会い。
あれから7年、今は「不機嫌な子育て」「我慢の子育て」を克服し、インストラクターとして、あの頃の自分と同じ思いの方々に講座やワークショップを提供している。
今だから自信を持っていえること。それは…
「自分のやり方を変える決意とほんのちょっとの努力で、子どもとの関係はいつからでもやり直せる」
「その努力は、あなたの生き方を楽にする」

【住んでいるところ】埼玉県さいたま市
【家族構成】建築関係で働く雑学王の夫、声の仕事もあり!と、日夜声を磨く高校生の息子、バスケが得意で野球が趣味の小学生の娘の4人家族。

【その他の資格等】
(株)ワーク・ライフバランス認定コンサルタント/埼玉県家庭教育アドバイザー/姿勢教育指導士

 

「親の学校プロジェクト」ホームページ
http://www.oyagyosaitama.com/
代表ブログ
http://ameblo.jp/saitama338/

 

 

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