ママハピパートナーによるお役立ちコラム、今日は、
チャイルド・ファミリーコンサルタント 山本直美による小さな積み重ねについてのお話です。
私は保育園の送り迎えの時間帯が好きです。
いろんな親子がいますから、そこから家族の風景が見えてきたりするので
観察しています。
ちょっと、怪しいですか(笑)
先日は、幼稚園ぐらいの身体の大きな男の子を、
抱っこしながら登園しているママに出会いました。
よくお会いするママとお子さんです。
どうしていつも歩かずに、大きなお子さんを抱っこしているのかなあ
なんて気にはなっていたのですが…。
その日の男の子はずっと泣きじゃくっていて、
どうも泣き方がコントロールされていない様子でした。
もちろん、このシーンだけですべてが分かる訳では
ありませんが、これだけたくさんの家族を見ていると、
様子を見ているだけで、親子の距離感や母親の抱えているものが
伝わってくることがあります。
私はできる限り子どもは自分で歩かせた方がいいと思っています。
何より、体力がつきますから、身体が元気であることは、
心のコントロールにもつながっていきます。
「自分の足でちゃんと歩く」ということは、
基礎であり、大切なこと。
都会には走り回れる野山があるわけでも
ありませんから、送り迎えのちょっとした時間でも、
毎日歩いていると1年間で大きな体力の差ができていきます。
また、ある日は、「こ~の~みち~は~」と歌う
大人の男性の大きな声が聞こえてきたので
振り返ると、自転車で登園するパパとお子さんがいました。
山田耕作の「この道」が突然聞こえてきたのですから、素敵なセレクトに
お腹を抱えて笑いそうになりました。
保育園で教えていただいたのかもしれないし、パパが知っていたのかも
しれませんね。
微笑ましいすてきな時間でした。
最近、保育園の送り迎えをするパパが増えましたね。
(どちらかといえば送りが多いでしょうか)
どうも見ていると、パパの方が流暢だなあ、
ママの方が時間に追われているかなあ
という気がします。
起きてから、朝の自分の支度に加えて子どもの支度、
朝ごはん、夕飯の準備を朝にするママもいますから、
当然といえば、当然かも。
でも、毎日の積み重ね、朝の機嫌って本当に大事なんですよ、
ということをお伝えしておきたいと思います。
パパと歌いながら登園するお子さんは、子どもも送り迎えが遊びのひとつに
なっている気がしました。
ママの朝支度をサポートする、パパの送り迎えが増えてきたことは
うれしいことだなあと思います。
パパの進化を感じます。
子どもの頃からの積み重ねってこういうことなのかもしれません。
たった数メートルでも歩かせること、毎日1冊の絵本を眠る前に読んで
あげること、靴下を自分で履くのを待ってあげること、
歌いながら登園すること…。
こんなふうに、小さなことを丁寧に見てあげて、
親が手を出さずにさせてみること、そして、待つこと、親も楽しむこと。
子育てって、時間のかかる人材育成そのものなのかもしれませんね。
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